■総括の記事はこちらです
一の太刀でございます。
さあ、今年もやってまいりました。
本日は「第67回全日本剣道選手権大会を好き勝手に予想する」です。
毎年11月3日の文化の日に開催されます剣道界の最高峰の大会。
今年もありがたく東京都の予選会に私も参加させていただきましたが、あっけなく敗退(涙)その中で勝ち上がった東京都代表選手はやはり気になりますが…
今年は日本武道館が使えないということで会場は大阪の丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)となるようです。
「テレビ放送」と「インターネット中継」予定
テレビ
当日はNHK系列にてテレビ中継される予定です。
■放送予定時間
・13:00〜14:50/NHK BS1
・14:50〜16:00/NHK BS1 サブch102
・16:00〜17:30/NHK総合
インターネット
また、今年もyoutubeにてライブ中継もされる予定とのことです。
その他SNSを使った情報配信も積極的に行われる予定です。
■You Tube:https://www.youtube.com/user/ZennipponKendoRenmei
■Twitter:https://twitter.com/ajkendof
■facebook:https://www.facebook.com/kendo.jp/
■Flickr:https://www.flickr.com/photos/aj_kendo_f/
出場選手から考える
では好き勝手に予想してまいりましょう!
この記事を書いている際は年に一回のお祭りみたいな感じで楽しいものですよ!
本命
北海道:安藤翔
福岡:國友錬太朗
大阪:前田康喜
熊本:西村英久
東京:竹ノ内佑也
あー昨年とほぼ同じ人選ですが…今年は竹ノ内選手も入りました。
安藤選手
いよいよ今年は!
と毎年期待してしまう安藤選手です。
世界剣道大会個人・団体で優勝。警察剣道選手権も優勝
主要大会のタイトルはほぼ取っていますが、全日本はまだですから、この大会にかける気持ちは相当なものでしょう。
その美しい構えから繰り出される力ある技の数々
悔しい負けも経験していますし、年齢的にも脂が乗ってくる頃でしょう。
今年も期待!
■安藤選手の記事
國友選手
安藤選手と国士舘大学では同期であり、一時代を築いた國友選手。
全国トップの実力を持ち、なおかつ、これほどに美しい「正剣」で勝負できる選手などそうはおりません。
國友選手には剣道界の未来のためにも優勝してほしいという勝手な想いがあります。
■國友選手の記事
わたしは2016年の全日本四回戦で対戦したあの熊本・西村選手との試合が脳裏に焼き付いて離れません。相手は前年に優勝を経験していたあの試合巧者の西村選手したが、素晴らしい試合をみせてくれました。
あまりにも理想的な「出鼻面」
前田選手
第65回のこの大会でみた前田選手は、私にとってはそれはもう衝撃的な剣道をしていました。
身体能力が高く、速くて技術があって隙もない。
その後も活躍されていますが、大阪府警奉職後、個人タイトルはまだ収めていません。
しかしその実力は十分でしょう!
■前田選手の記事
西村選手
二連覇中の王者を入れない訳にはいきません。
なんでしょう。試合中にあの「小手」打ちをひとつも打たれないことなんてできるのでしょうか。
といった気持にさせる程の絶対的な技を持ち、それゆえに他の技までが際立ってきています。
いわゆる勝者のメンタリティをお持ちでしょうから、今年も優勝候補筆頭でしょう。
試合巧者であり、えげつないまでの賢い技も健在。
あの人懐っこい笑顔も素敵ですね!
■西村選手の記事
竹ノ内選手 【要注目】
今年、個人的に最も注目しているのが竹ノ内選手です。
警視庁へ入ってからは東京都代表になかなかなることができませんでした。しかし今年は東京都予選を優勝で突破。
しかも内容が素晴らしい。
並み居る強豪たちからバランスよく有効打突を取っており、「小手返し面」「飛び込み面」「小手」など、総合力は非常に高くなっているように感じました。
「構え」も少々変わったか。
先に一本取られた試合もありましたが、あっという間に取り返し逆転。
圧巻の技量を見せつけられました。
警察剣道選手権大会のタイトルも今年は獲得しています。
「強い」
その一言です。
まさしく「王者の風格」!
■竹ノ内選手の記事はこちら
■こちらに東京都予選の観戦記(竹ノ内選手の内容多め)があります
対抗
大分:竹下洋平
東京:内村良一
大阪:土谷有輝
竹下選手
独特の打ち気、打ち間を持ち、遠間からの多彩な「面」を持つ竹下選手はもはや全日本選手権の常連選手となっています。
世界大会の団体戦での活躍
波に乗れば…といったような表現はもはや適しません。
その実力があれば優勝も以外なことではないでしょう。
内村選手
今年も、この舞台に帰ってきました。
もうなんでしょう…凄すぎるというほかにありません。
新陳代謝の激しい東京都の予選会でも内村選手はまたも勝ち抜いてきました。
感服つかまつります。
この大会、優勝3回、準優勝はなんと5回です。
剣道界を牽引してきたその実力はいまだ健在。目が離せません!
すでに「教士七段」!!
今年の警察剣道選手権でも準決勝まで勝ち上がっています。
■内村選手の記事はこちら
土谷選手
国士舘大学時にメキメキと頭角を現した土谷選手の剣風は荒々しい中に鋭さがあるように感じます。
何かわかりませんがカッコいいですよね!
2015年には警察剣道選手権で優勝
大阪府警のポイントゲッターとして3連覇にも貢献中
爆発力は今大会随一でしょう!
期待しています!
次点
千葉:佐藤弘隆
東京:畠中宏輔
大阪:小角朋樹
佐藤選手
数年前にこの大会でみた佐藤選手は常に先手を取りブレのない「面」打ちで勝ち上がり
畠中選手と対戦。あと一歩のところまで追いつめていました。結局勝ったのは畠中選手でしたが、かなり押し込まれていた印象です。
今年は全国警察剣道大会でも準優勝
今大会も出場5回目
気になる選手です。
しかしですね~、一回戦の相手が私の本命枠の一人、大阪の前田選手なんです…初戦からつぶし合わないで~
畠中選手
言わずと知れた畠中選手も出場6回目
年齢も32歳となり脂が乗りきっています。そして、やはり強さに安定感がありますね。
全ての技が高次元でどのような状況にも対応できる順応性もあるように感じます。
この大会ではいつもあと一歩の印象が強いですが、そろそろ…
小角選手
以前から名前だけは知っていました。
現筑波大の星子選手や今大会にも出場している松﨑選手などと同世代で現在20歳だそうです。高校時代には岐阜の麗澤瑞浪高校の大将として全国トップの有名選手。
そんな方が大学進学を選ばず現在警察剣道界トップの大阪府警へ奉職したということも知っておりましたが、まさかその激戦区大阪の予選会をまだ20歳という年齢で勝ち抜いてくるとは…
どのような剣道かみてみたい!今大会ではそんな選手の一人です。
■Maruoさんの剣道ブログ「疾風怒濤」に詳細な記事があります
注目選手
茨城:松﨑賢士郎
兵庫:網代忠勝
北海道:山田凌平
福岡:西村龍太郎
東京:遅野井直樹
茨城:山下和真
福島:大谷昇平
徳島:大石洋史
三重:笠原孝輔 和歌山:笠原周 笠原兄弟
松﨑選手
筑波大学の学生として茨城代表となった松﨑選手は昨年も出場されてますね。
今年の全日本学生剣道選手権でも堂々の準優勝
中学時代から注目されている逸材は順調にステップアップしているようです。
島原高校時代から比べても身体がひとまわり大きくもなっており、今後も注目の選手ですね。
網代選手
錬士七段の世界大会個人戦優勝者が帰ってまいりました。内村選手と同期の39歳
衰え知れずの剣技をまた見せてくれるか。
山田選手
世代トップを走ってきた山田選手もすでに今大会出場2回目
伸び悩んだかと言われることもありましたが、全日本学生でも優勝し、着実に進歩し続けているようです。
今年もあの大柄な体から繰り出される臨機応変の剣道をみせてくれるか。
西村選手
早稲田大学のスター選手だった西村選手は激戦区福岡を近年安定的な強さで勝ち上がって来ています。
以前は九州電力所属だったかと思うのですが、今回のプログラムを見ますと東レ株式会社所属のようですね。
かつて、神奈川の高鍋選手をすんでのところまで追いつめた試合が忘れられません。
期待の選手です。
遅野井選手
遅野井選手の剣道はすべての人のお手本となるような正剣です。圧倒的な地力の強さでまた今年も勝ち上がってきました。
本当にきれいですよ!
山下選手
筑波大学時代にあの竹ノ内選手や林田選手と共に一時代を築いてきた山下選手。
激戦区茨城から昨年に続きまたもや出場権を獲得しました。
教職員の星として期待しています。
大谷選手
この十数年、福島県の代表はいつも原田賢治選手でした。2017年の大会でなんと12回!
まさに独壇場でした。あの警視庁の名手・原田悟の弟さんですね。
昨年は下重成彌選手が出場も強豪・林田選手に敗れてしまいました。
スター選手がさった後のこの数年、注目の福島県です。
大石選手
大石選手も近年の全日本選手権ではおなじみの選手ですね。
教員として4回目の出場は恐れ入ります。実績も素晴らしい。
そして、長身の大石選手の構えは美しいですね。
笠原兄弟
三重の笠原孝輔選手、和歌山の笠原周選手
この二人は兄弟とのことです。すでに孝輔選手は今大会6回目の出場で周選手は4回目ですよ。そろって安定した強さを発揮している恐るべき兄弟です。
さらに気になるところとしては、私が注目している和歌山の教員で安藤選手や國友選手たちと国士舘大学で一時代を築いた藤岡選手がなかなかこの大会に出場できないのは、この笠原周選手がいるからと考えられますね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
やはり個人的に最も注目しているのは竹ノ内選手です。まじかで見ると凄く貫録があることを感じます。
また、2012年時の国士舘大学優勝メンバーはビシッとした剣道をされており、個人的に好きなのですが、今年は安藤・藤岡・中澤・國友・村上・武田・土谷というメンバーで藤岡選手以外の全選手が出場しています。
藤岡選手も確か2回出場経験があるかと思いますが、それだけこの当時の国士舘チームが図抜けた実力をもった凄いチームだったことを物語っていますね。
このメンバー全員も注目しています。
いずれにせよ、出場するだけで名誉なこの全日本剣道選手権
誰が優勝してもおかしくありません。非常に楽しみですね!
開催後の結果記事でもお会いしましょう!
ではまた!
■昨年の結果と総括の記事はこちら
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