【王者の風格を持つ男】竹ノ内佑也選手

その他

皆さんこんばんは。一の太刀でございます。

連日の猛暑日によって疲労がたまっているのを感じます。本当に暑い!

皆さんも稽古の際の脱水症状、熱中症などはくれぐれもご注意ください。

では本日の剣道のお話です。

「竹ノ内佑也選手を好き勝手に分析する」です。

私の「独断と偏見にとんだ分析シリーズ」です。

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竹ノ内佑也選手の剣道

私が初めて竹ノ内選手の試合をみたのは福岡大濠高校時代でした。

私のようなものでも認識できる程の大変な活躍をしていました。基本的に「面打ち」が得意なようで多彩な「面技」を決めていました。

その後、筑波大へ進学後の彼はすでに大物感漂う人物へと成長をとげ、全日本学生の団体戦で主力としてそうそうに優勝も経験。

その落ち着きと堂々とした物腰は並の選手ではないことを容易に感じさせました。

そして、2014年の大学3年時にはあの全日本剣道選手権にて43年ぶりの学生王者となりました。

あの非業の最期を遂げた上段の天才・川添哲夫先生(国士舘)以来のこと。

上段の名手・川添哲夫先生

余談ですが、この川添先生は指導者として高知学芸高校へ赴任。

私は剣道部ではないのですが学生として川添先生の指導を受けた方とお話する機会がありました。その方が言うには、川添先生は毎日のように腰に紐を巻いて大きなタイヤを付けてそれを引きずりながら走っていたとのことです。

あのブレのない美しい上段は日頃の鍛錬あっての事なのでしょうね。

その後の竹ノ内選手

さて、竹ノ内選手ですが、その後も安定的な強さを発揮し世界大会のメンバーとしても選出されます。

憶えている方も多いでしょう。

個人戦では準優勝。団体戦でも先鋒としての重責を全うし、決勝戦でも貴重な勝ち星をあげて優勝に貢献しています。

その後、大学を中退!?されて警視庁へ奉職されています。

近年では体格もだいぶ横幅もひろくなり、大変な貫録を持っています。

それにしても、「面」はもちろんのこと、「小手」「返し胴」「突き」とその他の技も当然ながら高い次元で打ち抜いてくる剣道をされていますね。

得意技

いくつかの得意技をもち、それを軸に一本を取っています。

わかっていてもやられてしまうほどの技

■小手返し面

竹ノ内選手の代名詞ともいえるこの技ですが、以前、雑誌の「剣道人」にて本人の解説がありました。

1、手元を上げながら「小手」を誘う

2、あえて打たせて「決め(残心)」に入らせる

3、それと同時に竹刀を「巻き返す」ことで相手の竹刀をこちらの手首付近で「固定」

4、「がら空き」になった相手の「面」に巻き返して打ち込む

この様な内容でした。

巻き返し後の「面」については「刃筋」を気にせずに表鎬あたりで打ち込むようです。

余談ではありますがその後に別の雑誌でこの技の解説を同様にしていましたが、そこでは「刃筋」を意識した解説でした…

この技の凄いところは「肉を切らせて骨を断つ」と呼ぶに相応しくあえて「小手」を打たせるところでしょうか。

そこから決めさせずに誘い込んだ相手の「面」を奪うという、「豪胆」な竹ノ内選手らしい技に感じます。

凄い技です。

打たせつつも巻き返して相手の竹刀を固定し決めさせないという、その絶妙のタイミングはどの様にして培ったのでしょうか。

その「見切り」の絶妙さに驚きを覚えますね。

スピードも驚くほど速く、打たれた方は「小手」を打った瞬間には「面」を打たれていると感じる程ではないでしょうか。

次の動画は準々決勝の西村健選手(兵庫)相手にその技を見事決めています。

竹ノ内佑也 選手 一本集 第62回 全日本剣道選手権大会

打った側はなす術なしです。

■引き面

「警戒していても気付いた時には打ち抜かれていた」

そんな声が対戦相手から聞こえてきます…

その対戦相手とは、実はわたくしであります…恥ずかしー!

数年前に東京都の個人戦の大会で対戦した経験があります。

こんな私ですが、初戦の相手が竹ノ内選手とわかった時はウキウキしていました!

凄い相手と戦えると。

しかし、個人戦初戦でありリスクがない技を選択したのか、私がへぼ過ぎたからかわかりませんがこちらの技を出す暇もなくこの「引き面」二本であっけなく試合は終了してしまいました…

同じ技で二本負け(涙)勉強にすらなりませんでした…

思い出して悔しくなりましたので一言だけ負け惜しみさせていただきます…映像みても軽かったと思うな~(泣)

もっと色々と自分の剣道を確認したかったというのが本音ですが、それと同時に感じたことが先のコメントとなります。

「引き面」が得意という認識はありました。そしてその警戒もしたのですが、「並の警戒」では全く通用しないほど、あっという間に打ち抜かれたという印象です。

裏鎬の交差から左肩へ竹刀を置かれ、そこからスパンと打たれました。

「さすが」というほかありません。

■出鼻面

近年ではこの「出鼻面」も多く決めているようです。

超一線級選手らしく相手を引き込んで打つ「出鼻面」

■鍔迫り合いからの離れ際に竹刀を「巻き落として面」

定期的にお見かけするこの技ですが、離れ際に裏から巻き落として飛び込んでの面を打ってきます。

これがまた憎らしいほどうまく決まります。

実際にやってみるとわかりますが、「巻き落とす」「面」の連動が難しくよほど練り上げていないと難しい技ですが、竹ノ内選手は見事に自得されています。

分析(トップフォーム)

私が見ている竹ノ内選手はこんな感じです。

面技:A
小手技:C
胴技:B
防御力:B
打突スピード:S
その他の技:B
身体的強さ:B
美しさ:C
攻めの圧力:C
精神力:S
得意技の必殺度:S
返し技:S
出鼻技:A
突き技:C

■代名詞となる得意技

「小手返し面」「引き面」「出鼻面」「返し胴」

 

おわりに

勝手な私の感想ですが、警視庁の剣道と竹ノ内選手の剣道はあまり合わないのではないかと思っていました。

警視庁の剣道はまさしく正剣に近いもの。

竹ノ内選手のそれは独創的です。

奉職後には研究し尽くされたか東京都代表として全日本の出場はなかなか叶いませんが、警視庁の主力として変わらずのご活躍です。

「精神面の強さ」やその「独特の風格」が印象に残るものです。

今後も剣道界をけん引する一人であることに間違いないでしょう。

王者の星のもとに生まれたかのような逸材。竹ノ内佑也選手のますますのご活躍をお祈りしつつ、ここらで終えたいと思います。

またいつかお相手願います!

ではまた!

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