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【観戦の巻】第58回 東京都剣道選手権大会 

剣道

皆さんこんばんは。一の太刀でございます。

早速ですが剣道のお話です。本日は「早々に負けちゃったから東京都剣道選手権を観戦しました」です。昨年と同じかよ!

前回はこの大会へ参加した試合の内容でした。

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早々に帰りたい気持ちもあったのですが、初戦から有名選手同士の戦いなどもある大会ですのでいくつかの試合を観戦してきました。

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東京都剣道選手権 観戦記

近年はプログラムより参加者の名前をみますと私の知っている常連だった方々の名前がなくなってきています。

私としては世代が変わっていく様は、寂しくもあります。

しかし、私の一押し西東京・神崎選手は健在です。

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西東京・神崎選手

初戦の相手は「学生クラブ」。大学生ですね。

年は相当離れているでしょうが、変らず素晴らしい剣さばきで翻弄しています。

お相手の学生さんもきれいな「構え」から良い剣道をしています。

何度か神崎選手得意の「返し面」を繰り出すも有効打にはならず。

それでも安定感ある試合運びのなか、延長で見事な間合いを詰めながらふと手元を上げ、そのまま「飛び込み面」を打ち勝ち上がります。

二回戦は警視庁の金井選手が相手。

試合時間残り1分ないあたりから観戦したのですが、その時には相手に一本取られていたようです。

もう少し、勝ち上がっていく様をみたかった!

お疲れ様でした。今後も試合でお見かけすることを楽しみにしています。

杉並・村瀬(諒)選手

正剣で知れた元全日本学生王者・元日本代表の村瀬選手

現在は剣道の専門家として教職員となられているとか

私が観た試合は二回戦の元中央大学の実力者でやはり教職員の宮本(浩平)選手戦でした。途中から観戦。

二人とも兄弟そろって有名な選手ですね。

私は村瀬選手の剣道が好きで参考にさせてもらっているところもあり、かつ、一度稽古のお相手いただいたことがあります。

評判通りの正剣でその際は素晴らしい経験をさせていただきました。ありがとうございます。

宮本選手は動き活発で村瀬選手は機を見ながらジリジリと

というような展開から宮本選手の「引き面」

下がりきったところを村瀬選手がジワリと間を詰め相対した両雄

村瀬選手は「諸手突き」か?

宮本選手は「上からかぶせるように面」

宮本選手の「面」が見事に決まり一本

その後、村瀬選手は正対した美しい「構え」から上下左右のブレのない見事な「すり足」と「歩み足」を使って間合いを詰めて攻め続け機会を作り出していましたが

時間なく、宮本選手の一本勝ちとなりました。

しかし、本当にブレのない見事な「すり足」「歩み足」

宮本選手はその後も勝ち上がりベスト16に入りました。

■村瀬選手・宮本選手の試合開始から始まります(1:05:04から)

警視庁・竹ノ内選手

現在の警視庁の中では内村選手と同様に気になる選手です。

■内村選手の記事

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竹ノ内選手の試合は3試合ほど観戦したのですが、印象が少々変わりました。

「構え」が少し変わったように感じます。

それ以上に一年前と比べても「より凄みが増した」感がありました。

当然もともと凄い選手ですが、今回の優勝という結果ももちろん、試合内容が素晴らしいように感じます。

そのイメージを持たせたのが5回戦の同じ警視庁・三谷選手戦です。

安定した試合運びから、不意に「小手」を打った竹ノ内選手。

そこを私は後打ちのように感じましたが、三谷選手が打ち終わりを「面」で返してそれが一本となります。「返し胴」を狙ったところに竹ノ内選手の「小手」が空を切りその後、変化して三谷選手は「面」を打ったようです。

試合時間は中盤。まだ時間があるとはいえ三谷選手も警視庁特錬員の予選を勝ち上がって参加している実力者

簡単ではなかろうと思っていると、竹ノ内選手はペースを変えてリスクを負いつつ打ちに行きます。

相手との間合いが詰まった刹那の「引き小手」は審判の旗一本

そして攻めてからの「上から小手」が見事に相手選手の手元を浮かせていました。

それが決まって、勝負となります。

もしかしたら、その時点で「勝負あり」だったのかもしれません。

その後、竹ノ内選手に誘導されているかのように上がった手元にまたもや「小手」

地力の違いを見せつけるような凄い試合でした。

また、次の準々決勝では昨年の東京都代表となった皇宮・村松選手と対戦。

荒々しい剣風にどう対抗するのか興味がありました。

基本的に竹ノ内選手は「小手返し面」を狙う動きをとりますが相手もそうは不用意な「小手」を打ってきません。

しかしですね、さすがは元全日本覇者

中盤にスッと詰めて上から「小手」

村松選手は「返し胴」を狙ったようです

返すために上げた手元に見事に竹ノ内選手の「小手」が入り一本先取

そして、二本目開始10秒後くらいでしょうか

攻勢に出ようとする村松選手に「引き面」

追ってきた村松選手が打ち気を見せ、上半身だけ下がるようにいなそうとする姿は体勢としては圧倒的に村松選手優位な状況に感じました。

しかし

次の瞬間先に動いたのは竹ノ内選手。「面」に跳びます。

村松選手も同様に「面」を打ちますが、もはや相手に合わせるような「面」となってしまいました。

竹ノ内選手の「面」で勝負あり

あの状況から決めてしまうとは凄いものです。

勝負ありの「面」直前からの動画

おわりに

今回も決勝戦は割愛させていただきますが、竹ノ内選手がそのまま優勝されていますね。おめでとうございます。

警視庁に入ってから東京代表として全日本出場することが難しい状況でしたが、今年は5月にあった全国警察剣道選手権でも優勝し、安定の強さを発揮されていたように感じます。

特に今回は「飛び込み面」が多かったような印象

また全日本で今の竹ノ内選手を観れることが私は楽しみです。

なんか「六三四の剣の大石」みたい…

11月の全日本選手権の東京都代表選手は次の通りです。

優勝  警視庁・竹ノ内選手

準優勝 警視庁・畠中選手

第三位 警視庁・内村選手

第三位 警視庁・遅野井選手

内村選手は今年も全日本の切符を手にしています。感服つかまつります。

また、どうでもよい余談ですが、畠中選手は今大会「発声」が今までと違い「深く低い声」だったので、その試合を遠巻きに見たときに畠中選手だとは思えないほどでした。もっと「高くハリのある声」だったと思うのですが…

11月の全日本でもこの「声」でいくのか、個人的な注目です。

ではまた!

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