皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
では剣道のお話です。本日は「加盟区の秋の大会 個人戦の回」であります。
今年も無事に参加することができましたこの大会。近年は土日などのお休みの際に剣道ができるということがいかに素晴らしいものかを実感しております。
昨年は「準優勝」することができました。
今年はいかに。
試合内容
「36歳以上の部」にてエントリー。
今年は参加者20名となりました。春の大会から日本最大級の剣道サークルさんが参戦されており35歳以下の部も含めて一般参加者としては一大勢力となっておりました。
やはり参加者が増えると盛り上がりますね!
二回戦(シードにて) 某剣友会所属選手
初めてお見かけする方でしたが、お相手の一回戦の戦いっぷりをみて少々驚きました。
「二刀流」の選手なのです。
普段から二刀の稽古を積まれているのであろうという感はあります。
私はかつて別の方ではありましたが、この加盟区の大会にて同様に「二刀流」の選手と試合をした過去があります。
その際はなかなか攻め手がわからずに負けてしまいました。
■その際の記事はこちら
あ~、どうしよっかな~…
悩みどころです。「二刀流」相手と言えば…
・「突き」「小手」「面」「逆胴」
・「小刀」に剣先を押さえられないように 惑わされるな
このあたりのイメージしか湧きません。
とりあえずは「くの字」防御的に構えながら相手に剣先を押さえられないようにし、常に先手を取ってこちら主導にするべく動きます。
また、「鍔迫り合い」が弱いのではないかなという想定もしてそこもポイントとします。
「片手突き」や大刀を持つ「右小手」、隙間のある個所を狙った「飛び込み面」などを繰り出すも、それぞれがそう悪くない打突ではありましたが決定的なものとはなっていない感覚で試合が進みます。
「小手」を意識させて「面」へ行ったのが一番際どかったように思います。ただ、それも有効打にはなりません。
それにしても相手はほとんど打突してきません。「応じ技」もだしてきません。これはお相手の一回戦での動きとは違うものでした。
こちらが主導権を握って試合を進めているのは間違いなさそうでした。
3分間の試合時間が終了。延長へ入ります。
正攻法の攻め方かはわかりませんが、延長開始まもなくで「小刀」をこちらが「払ったり」「張ったり」することで攻めにつながるかな~…という考えが浮かびます。
あるタイミングで「小刀」を表から払いながら竹刀をこちらの左肩側に回して「逆袈裟切り」で相手の「右小手」を打突!
無事にヒットして「小手あり」で一本勝ちです!
小刀を払ったことで相手は「面」を警戒し、小刀で防ぐ動作に入ったようです。
そこ逆の手である「右小手」が少々おろそかになったようでした。
三回戦 Fantasistaとの対決
いきなり余談ですが、この方の二回戦の対戦相手を見たときも驚きを覚えました。
なんと「逆上段」でした!「右手」にて片手技を使っていました!!
今回はいろんな方が参戦されていました!
そして、私のこの三回戦のお相手は同じ道場で学ぶ同門の方。
道場ではいつもお相手いただいているこの方はもうしばらく前に試合でも対戦した過去があります。
久々の試合での勝負です。
しかし…この方については試合内容だけではなく、その剣風や試合運びもお伝えせずにはいられません!!
私より数歳年が上のこの方も、同様にリバ剣です。若いころに足に大きなケガを負ってしまいました。しかし、以後普段から足腰を鍛えられており、現在は相当なパワーをお持ちです。
ただ、特徴はその下半身の強さではありません。
サッカー界で言うところの「Fantasista(ファンタジスタ)」と言いましょうか。
そう、この方の剣道にはファンタジーがあるのです!!
試合では驚くべき結果をもたらすこともしばしば。
地力では勝つのが難しいかと思われる相手にも、ものともしない精神力。
多彩な、驚きのある技。
私は観客としてこの方の試合を観るのが大好きなのです。なぜなら本当に面白い試合をされるから。
観ていて、楽しいのです。
いつも何かしてくれそうな、そんな試合をしてくれます。
「正剣」「難剣」という意味でこの方の剣道を嫌がる方もいるかもしれません。
しかし、とある八段の先生と稽古される時、その先生の「とても楽しそう」なこと。他の方との稽古では見せないような表情を浮かべます。
この方との稽古をとても楽しんでおられるのでしょう。
昭和の時代には「多彩な技」を使う名手が多くいたことを映像でも確認できます。
この方は、その系譜を受け継ぐ、ある意味現在では稀有な存在。
そんな方との試合。私も興奮してきました!
では勝負!
手の内を知り尽くしたお互いですが、「常に先手を取る意識」をより強めます。相手に入られてはやられてしまいます。
私は日頃の稽古から、「小手」を誘い「返し面」、「出鼻小手」「出鼻面」「面抜き胴」を中心に考えて試合運びをしました。
相手も警戒している様子。
特に最近は個人的に「小手返し面」の「返し」の部分の研究に注力をおいており、このお相手にはなかなか良い手ごたえを感じていました。
それが分っているためか誘っても思うように「小手」を打ってくれません。
それでも攻撃意識の高い相手ですので「面」はそれなりに打ってくるであろうと予測。
「面」誘う意識を持ちます。するとあるタイミングで間合いを測り詰めてきました。そこを「素早いその場で打つような面」で「出鼻面」狙い!
打ったと同時に相手も始動。
会心の「出鼻面」が決まり一本先取!!
その後も「小手」を誘いつつ「小手面」などでこちら主導の安定的動き。
相手のファンタジーを許さずに一本勝ちとなりました。
あ~よかった!
準決勝 同門対決
この区大会では近年よく対戦しているいたずら好きのバキバキボディさんです。
この方とも特にここのところ道場へ行くたびに稽古相手になってもらっており、お互い切磋琢磨する相手。
最近の稽古ではどうも私の分が悪い印象です…
とはいえ、もともと試合での苦手意識がありましたが、近年の戦績では私の方が優勢です。あまり意識しないでまいりましょう!!
この方にも稽古では「小手返し面」を出していますが、決まる確率は五分五分といったところ。逆に「小手」を決められる恐れもありますが、そこをあえて狙うかどうか…
いずれにしても相手から攻められては圧倒的に不利。
やはり「先手を取る意識」で試合を運びます。
まずは「下から小手」そして「出鼻面」
つかみはOKです。
「小手」の誘いはまだリスクが高いので控えめとし、こちらから攻め、相手の「居つき」と「面返し胴」狙い。
そして「裏から竹刀を払って面」に飛び込み、無事一本となりました!
払った相手の剣先は打突時に私の右脇に入りましたが審判員の方々は「打突を押さえた」とはみず、こちらの「払い」で剣先を殺したとみてくれたのかな。と勝手な推測。
その後、お相手は強引にでも打ってきます。しかし相手の「逆胴」にはすかさず「引き面」。終盤に「小手返し面」も不発ながら、連打の効く相手にすかさずこちらも「面」で「相面」
どれも感触はなかなかだったものの、有効打にはならず。
そのまま安定した一本勝ちとなります。
決勝 同門対決
結局決勝も同門対決となりました。お相手のブロックでは他の所属選手が多かったようにも感じます。
この相手はちょうど昨年の決勝でも戦った方。
以前も少々記事に書きました「身近にいる実力者」です。
■その記事はこちら
昨年は無念ながら負けてしまいました。
稽古状況は一年前とお互い変化はさほどないでしょう。
いざ勝負!!
開始直後に竹刀での中心の取り合いをしつつ私からジリジリと間を詰めていきます。
すると、来ました「小手」!
それに「返して面」!!
早々に「小手返し面」で一本先取となります。めずらしいほど相手は中途半端な「小手」を打ってきました。
とにかく守備力が高い方ですがそれを相手に先に一本取ったのは大きい。
しかし、ここからが勝負です。
「下を攻めて」から「担ぎ面」を打つと「出鼻小手」を狙われていました!
危うく取られるところでしたが打突部位には当たらず。
タイミングはやられていました。
緊張感は高まりますが、その直後に再び「担ぎ面」!
しかし、間を切られて当たりません。
そこからしばらく「竹刀でのせめぎ合い」が続きます。
不意に剣先を上げるも反応なし。そして足を使って「一歩踏み込み」つつ相手の竹刀を上から押さえて「乗った」イメージ。
詰まった間合いからすかさず「面」に跳ぶと、それが無事一本となり、会心の二本勝ち!!
やりました。「優勝」です!!
竹刀を押さえて「面」
画像です。よろしければご覧ください。
閲覧ありがとうございました。
おわりに
小さい大会ながらも優勝には達成感を感じます。
春ごろから試行錯誤している「小手返し面」について多少の成果が出始めている喜びも感じます。
ただ、いつもお世話になっている「下から小手」での一本がまったくなかったことが、「進歩」なのか「後退」なのかどうでしょう…
気が付くと初戦以外は「面」で勝負を決めました。これほど「面」が多く、「小手」が少ないのも私としては珍しい。
いずれにしても精一杯の気持ちで挑んだ中で結果が残せたことは何よりの喜びです。
春の大会に続き、この秋の大会でも勝ち上がることができました!
やったー!!
■春の大会【個人戦】の記事はこちら
■昨年のこの秋の大会【個人戦】の記事はこちら
今後、新しく参加される方々もさらに増えてくるでしょう。それでも勝ち上がれるように頑張りたいところです。
しかし…この日ここまでが今大会の午前中のお話。
お昼休憩までは「大変うかれていた」私でありましたが
午後の団体戦にてあのような結末となるとは…あわわわ(涙)
ではまた!
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