■「結果」と勝手に「総括」更新しました!
皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
いよいよ今年もやってまいりました「第65回 全日本剣道選手権大会」
毎年11月3日の文化の日。剣道界最高峰の大会であり権威あるこの大会は多くの名勝負を生み出しています。
今回は「私の独断と偏見にとんだ勝手に予想」であります。
組み合わせ表から考える
初出場選手が22名となかな多いですね。昨年は25名でした。
また、「錬士」の方も18名とおり、若手からベテランまでバランスよく出場されるように感じます。
本命
北海道:安藤翔
神奈川:勝見洋介
福岡:國友錬太朗
東京:正代正博
東京:畠中宏輔
あれ、昨年とあまり変わらない本命予想となってしまいました(汗)
正直言って出場者のだれが優勝してもおかしくないと思っていますが、その中でもあえてこの5名を選びました。
安藤選手
応援している方も多いのではないかと思われる安藤選手。
学生のころから強く美しい剣道で我々を魅了しておりますね。この数年ちょっとパワー系の剣道になっていて勝手に心配していましたが、それでも本大会で入賞したり世界大会で奮闘したりと実績を着実につんできていました。
そして、今年9月に行われました全国警察剣道選手権でみごと「優勝」しています。
「一本勝負」のこの全国警察剣道選手権。
一度のミスも許されず、またハイレベルな選手ばかりが出場するその大会において優勝したことは、もともと地力ある安藤選手を更なる高みにのぼらせるものになったのではないでしょうか。
順当に勝ち上がり、同ブロックの神奈川:勝見選手を破ればさらに勢いづくように思われます。(先の全国警察剣道選手権でも四回戦で当たり、安藤選手が勝利しています)
■安藤選手の記事を書きました
勝見選手
昨年の覇者の名を本命に入れない訳にはいきません。
近年の勝見選手の安定した実績は他の追随を許しません。ただし、今年は際立った動きのイメージがなく、その辺りがどうかといったところです。
それでもあの鋭い「出鼻面」や「小手」で乗ってくれば、二連覇も夢ではないのかなと。
國友選手
現在、私が最も応援している選手の一人がこの福岡:國友錬太朗選手です。
あの正統派な剣道で、本大会では過去に二度も決勝戦まで勝ち上がってきております。良くも悪くも軟化された現代剣道のなかでその実績は恐れ入ります。
あまり手元を上げず、余計な動きをせず、お手本のような「面打ち」は私を魅了します。
昨年は熊本:西村選手相手に繰り出した「出鼻面」の凄まじさに私は衝撃を受けました。
これまで通りの國友選手らしいビシッとした剣道で優勝するところを見たいものです。
■國友選手の記事を書きました
正代選手
昨年はどうしたのかと思うほど、かつてのキレがなくなっていた正代選手ですが、今年はそれがまた見えてきたように感じます。コンディションが上がってきたかと予想。
素晴らしい「飛び込み小手」は正代選手ならではであり、そのキレがあれば、避けるのは不可能に思います。
実績、実力ともに十分であり、狙うは優勝のみではないでしょうか。
畠中選手
国士舘大学時代に全日本に初出場した時は、それはもう剛柔一体の凄い選手と感じました。
近年のパワー系剣道も脱却し完全復活の兆し。
予選である東京都剣道選手権や9月の全国警察剣道選手権では鋭い「出鼻面」を何度か決めているのを拝見しました。
本大会では打突部位にあたっていないものを一本とされて敗退したことが二度もあり、不運な印象がありますが、それを打ち消すコンディションの良さと実力を引っさげて優勝するか。
それにしても警視庁の選手は内村選手の影響なのか、正代選手、この畠中選手と「小手」がうまい方が多いですね!
対抗
東京:内村良一
大阪:大城戸知
大阪:前田康喜
熊本:西村英久
内村選手
私の中でこの方は外せません。
前回の世界大会決勝での「引き分け」は内村選手の恐ろしさを改めて感じたものです。
「相手が疲れ果てて、まともな打突ができなくなってしまう」ほど追い込んでしまう一本を取らせない試合など
皆さん、いまだかつて見たことがありますでしょうか!?
そのような場面は後にも先にもあの試合だけではないかと思います。
■参考記事
近年は入賞からも遠ざかりました。警視庁の団体戦でも名前は見えません。第一線から退いたのでしょう。
しかし、東京都大会でその雄姿を見ると、衰えなど感じません。
本大会を知り尽くした現在、再び優勝してもだれが驚くでしょうか。
内村選手の伝説は続いています。
■内村選手の記事を書きました
大城戸選手
昨年の全国警察剣道選手権の優勝者ですね。
大阪府警の皆さんはどなたも相当な実力ですが、その中でも大将を務めている大城戸選手は「安定感」が近年増してきているかと思います。
脂が乗りきった現在、優勝候補と言えるのではないでしょうか。
前田選手
かつて学生剣道を席巻した鹿屋大学大将を務めた前田選手ですが、やはり全国警察剣道選手権では昨年三位、今年もベスト8まで進出しています。
身体能力が高く、調子に乗れば一気に登り詰めそうな、そんな感じがしています。
西村(英)選手
2年前の第63回大会優勝者ですね。
試合巧者で、動きも早く、得意の「下から小手」「面」「引き技」「つばぜり合いからの竹刀落とし技」と、得意技も豊富です。
研究されたかここのところ際立った実績はありませんが、ハイレベルな熊本予選会を今年も制した実力はまさしく「本物」ではないでしょうか。
そして「優勝した経験がある」という強みもあります。
トータルバランスが良く、再び優勝までいけるか。
■西村選手の記事を書きました
次点
佐賀:笹川哲平
大分:竹下洋平
徳島:大石洋史
笹川選手
実力、実績ともに申し分のない選手。
年齢的にも脂が乗り、変らない豪快な技で上位にいくのではないかと予想します。
竹下選手
長身でリーチがあり、遠間から繰り出す多彩な「面」が印象的ですね。
第63回の本大会では「優勝するのでは」と思うほどの勢いで三位入賞しております。
少々「難剣」的な印象ですが、それ故にハマればまた入賞もおかしくない実力を持った恐るべき選手です。
大石(洋)選手
昨年の64回大会では優勝者の神奈川:勝見選手に敗れはしましたが堂々のベスト8。
剣風も美しく、教職員大会では個人:優勝と三位の実績。全日本学生でも準優勝と、凄まじい剣暦の持ち主です。
警察官の方々とは一線を画しておる、「教職員 期待の星」です。
私の注目選手
福岡:松崎桂一郎
茨城:宮本敬太
高知:西村佳記
福井:林田匡平
鳥取:真田裕行
大阪:大石寛之
岐阜:野田了
注目選手多過ぎー!!
松崎選手
youtubeで拝見したその試合っぷりは、私が模倣している西東京の雄「神崎力」選手に少しだけですが似ているところがありました。
それ故に気にしております。
宮本選手
現在の国士舘大学を代表する選手ですが、昨年の本大会での活躍が自信を生んだのか、以降の試合ではそれまでにも増した「凄み」を感じる選手となりました。
学生大会では存在感抜群であり、本大会でも期待できる若手第一の選手と思います。
西村(佳)選手
5年前の第60回大会で23歳にて初出場した際の試合っぷりを覚えています。
国士舘大学出身だけあってビシッとした剣道で観ていて「ああ、強いな」とすぐに思いました。そのような剣道をされるのです。
高知県は近年、同じく国士舘の2012年黄金期メンバーの「中澤公貴」選手やベテランになった「西山弘一」選手がいて、なかなかの激戦区ですね。
久しぶりに拝見することが楽しみな選手です。
林田選手
私の好きな島原高校出身で筑波大ではあの「竹ノ内裕也」選手と同期。その陰に隠れながらも関東学生・全日本学生をともに優勝した実績を残した強豪選手ですね。
教職員になられたようですが、その強さは健在。
本大会でどのような剣道をするか注目の選手です。
真田選手
細身の身体で独特の構えから繰り出す打突はセンス抜群に思えます。
鹿屋大学4年生であり、3年連続三回目の本大会出場です。
そんな選手そうはいません。九州学院時代から活躍されており、今後の剣道界をひっぱっていけるような存在になれる可能性をひめた選手のように感じます。
大石(寛)選手
かつて大阪体育大学から全日本学生選手権を制した大石選手は少し前まではこの全日本も常連になりそうな雰囲気でした。
しかし、それから数年、お名前を聞くことも少なかったのですが、今年は本大会にもエントリー。
経験は十分です。
野田選手
近年の上段の選手としての第一人者として見ております。
以前も記事に書いたことがあり、注目しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
好き勝手に書いていますが、ご了承ください!
このようにエントリー表から想像するのも楽しいのがこの全日本選手権です。
しかし、私もいまだ現役。
無謀ながらも現在の最終目標であるこの大会をお気軽に観るわけにはいきません。
特に在住である東京都代表選手の試合は眼を血走らせながら観戦しようかなと(笑)
「東京都の予選会」の記事も書いていますのでぜひご覧ください!
私は今年久しぶりに日程的に武道館にいって観戦できる状況なのですが、安いチケットしか買う予算がないので、上の段の席からですと、本当に見えにくいのでWEBやテレビでの観戦にしようか悩んでいます。
現場の雰囲気は素晴らしいのでその中での観戦も捨てがたい!
さてさて、今年はだれが優勝するのでしょうか。楽しみですね!
昨年も「勝手に予想」しました。その記事と「結果と総括」の記事もよろしければご覧下さい。
それにしてもこの大会が開かれるのは11月!!
あっという間に大晦日になりそうです…
「結果」と勝手に「総括」
■「結果」と勝手に「総括」更新しましたのでよろしければご覧ください。
ではまた!
コメント
一の太刀さま
はじめまして。
いつも楽しく拝読させていただいております。
私は広島に住む主婦なのですが、今年から剣道を再開し、
今すっかりハマっているところです。
ハマりすぎて好きだった大石寛之選手が久しぶりに本大会に出場されると
知って、強行日帰り観戦に臨むことに決めました。
こちらの「予想」も本当に興味深くてワクワクが止まりません!
一の太刀さまが以前記事に書かれていた徳島の大石選手もYouTubeで見ていたら
おっしゃる通りの綺麗な剣道にすっかり好きになり、益々観戦が楽しみです^^
そこで教えて頂きたいのですが、席を一階か二階かで迷っています。
アリーナは前の席に上背のある方が座られると厳しいと書かれていたりしたので
決めるなら二者択一なのですが、一階席も今からでは奥の方しか取れなかったりだと、
ちょこちょこ移動しながらいろんな角度で観戦できる二階席でも良いのかなぁとも思っています。
けれど「本当に見えにくい」との事で悩みます・・・。
初コメで大変不躾とは思いますが、アドバイス頂けませんでしょうか??
よろしくお願いします!
もくめさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
今年から再開されたとのことで、まずは「おかえりなさい!!」ですね。
大阪府警はなんといっても現在の全国警察剣道のトップですが、その様な中で勝ち抜いてきた大石(寛)選手はさすがです。
今年の全日本も本当に楽しみですね!
ご質問の武道館の座席の件ですが、私は「二階席」でしか観戦したことがありません。
ですから参考になるかどうかわかりませんが、「一階席と二階席」で選ぶ個人的な感想としましては「二階席」はもはや上から「見下ろす」様な感覚ですので
たとえ「二階席最前列」にいたとしても、TV中継のような感覚で観ることはできないのではないかと思います。
実際の自分の動きとの研究としては「二階席」で観るのは参考にしがたいように感じてます。
「二階席」の良い点はおっしゃるように「移動が自由であること」と、「比較的空いている席も多いこと」でしょうか。気楽です。
早めに行かれて「最前列」が取れれば、「一階席の奥」よりも気分的に良いかもしれません。
当然一番良いのは「一階席の前列側」だと思います。
「TV中継と近い角度」で観たい場合は「奥側」だったとしても「一階席」が良いのではないでしょうか。
また「双眼鏡」があれば持っていかれた方が便利かと思います。
そんなところですが、あまり参考になりそうもなくてすみません。
私は現在、武道館で観るかテレビにするか悩んでますが、もしかしたら、現場ですれ違うかもしれませんね!
なにかあればいつでもコメントください!
また、強行日帰りとのことで道中お気をつけて!
よろしくお願いします。
早速とっても詳しくアドバイスをくださってありがとうございます!
二階席でもいいかと思っていましたが、やはり一階席は魅力的ですねぇ〜。
道場の先生にも「剣道は遠かったら何をしょーるんかわけわからんで。
小手入ったんか面入ったんかもわからん」と言われてましたが、やはりそんな感じ
なんでしょうか。
東京の到着が早朝できっと二階席の前の方では見られるとは思うのですが
双眼鏡で見るにしても選手の気迫ある顔をよく観察したいので友人と相談しつつ
一階で検討してみます。
けれど、一の太刀さんは何度も行かれているとはいえテレビ観戦だなんて〜〜!
私からしたらその環境がものすごく羨ましいです。
ぜひ一緒に観戦して臨場感のある記事を書いてください!
(慣れない様子でウロウロと挙動不審な二人組がいたらそのうちの一人が私ですので
ぜひお声をかけてください^^)
これからも更新を楽しみにしています。
もくめさん、コメントありがとうございます!
道場の先生のおっしゃることもわかりますが、小手か面かがわからないといったところまでではないかと思いますよ!個人差があるかもしれませんね。
たしかに環境は良いかもしれません。しかし、二階席観戦しか経験がないのでどうも観にくいなというイメージがあり、テレビでもよいかなとつい思ってしまいます…
早めに一階席を取ればよいだけの話なのですが。
もくめさんらしき方がいたらお声掛けしますね!
これからもよろしくお願いします!