皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
今週末には六段審査会が東京で開催されます。普段東京開催の場合、平日が多いと聞いておりますが今回は土曜日。
私は六段受験資格が来年の春辺りのようですので、良い機会と思い、様子を見に行こうと思っています。
信頼している兄弟弟子が「審査前に一度どんなものか見ておいた方がよい」といっていたことを思い出した次第です。
しかし…開催場所は八王子市の「高尾駅」近くの「八王子エスフォルタアリーナ」です。
我が家からは1時間30分以上かかる場所です…ちょっと遠すぎ(汗)
では本題の剣道のお話です。本日は「誘って引き出すことができた小手抜き面の一本」です。
不意に狙てみようと思って偶然決まったものです。
まさしく偶然。
本来は自分の技として自得できているものこそが「決めるべき技」であり、偶然というものに期待すべきではありません。
しかし、この「技との出会い」も大切だと、昭和の剣豪:伊保清次範士八段もおっしゃっております。
偶然うまくいった技をしっかり覚えておき、修練し、自得する。
そのように出会う技を大事にしたいと思い、私の備忘録としての記事でもあります。
手元を上げない、また「相面」が怖い相手にこちらの手元を上げて「小手」を誘って引き出した「小手抜き面」
2017年3月に行われた加盟区大会の団体戦。
準決勝のお相手は尊敬する兄弟子でした。
内容
普段も稽古をお願いしている相手ですので手の内は知っています。
不安材料は「相面」だとだいたい「打ち負ける」ことでしょうか。
同じスピードで繰り出す場合は、その「頭上中心から割って入るような軌道」で打ってくる合理的な面打ちに私の試合的軌道の面打ちでは、中心から外されてしまい、打たれてしまうのです。
よって、「面打ち」はよりリスクが高いように感じていました。
しかし、構えを崩さないので、得意の「下から小手」も手元を動かさないので一本とはなり得ません。
そういった状況で通常私が考えるのは「出鼻技」ですが、「面打ち」は先ほどのような理由で少々怖いところ。
どうしようかと考えていたところで、こちらが手元を上げて打ち気を見せると相手が「出鼻面」や「出鼻小手」を狙うような動きを見せます。
そこであえて手元を上げて「相手の打突を引き出して応じ技につなげられるか、構えを崩すことができるかな」といった程度の考えが、ふと過ぎりました。
ということで、手元を上げると来ました「小手」
そこを抜いて「面」を打突し、無事一本となった次第です。
参考画像
では画像をご覧ください。
おわりに
基本的には相手の「小手技」に対しては「小手返し面」のほうがリスクも低いように感じており、それを選択しています。
■小手返し面の記事
しかし、その際の「誘い」がうまくいかなかったということもありました。そんな中でたまたまよぎった考えがうまくいったことで、記憶に残る一本でした。
この出会いを大切に…と思いつつなかなか「抜く」感覚がわからないのが本音ではありますが(汗)
何かの参考になれば幸いです。
ではまた!
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