皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
では剣道のお話です。本日は「先手を取って一本となった出鼻面」です。
連続した小ネタシリーズで恐れ入ります。
「出鼻面」
決まれば相手も「まいった」と言わざるを得ないものかと思います。
狙おうにも「間合いの見切り」や「決断力」、当然「技術」も必要であり、そう簡単に決まりませんよね。
剣道の技の中でも最高峰のもののひとつと思います。
この1~2年で私も試合で決めることができるようになってきました。
前に出てくる相手が故に決まった「出鼻面」
10月に開かれた加盟区の秋の大会。場面は団体戦の決勝。
教職員東京都代表にもなる女流剣士との対戦でした。20代前半の良く足を使い、どんどん前に出るタイプでした。
内容
三人制団体戦の決勝戦。私は二人目の中堅でした。
決勝戦であり相手は教員チームだけあってギャラリーもそれなりにおり、気分は良い意味で高揚していたように思います。
先鋒が「引き分け」てきて私は「攻めて」自分で勝ちのポイントを取ろうと考えました。
「積極的にいく」
立ち上がりはその意識が強くありました。
相手もどんどん前にきます。そして開始早々につばぜり合いから離れ、縁を切ります。
そして「遠間」から一歩入ってきた「一足一刀の間合い」より少し遠い距離で「出鼻面」狙いの面に跳びました。
相手も前に来ました!
そしてうまく「出鼻面」が決まりました。
参考画像
参考画像はこちらです。
審判員さんが写っていませんが三人旗が上がったものです。

ちょうど相手が「一足一刀の間合い」あたりに入ってきたタイミングです

こちらが先に始動しています

相手は「遅れて合わせてしまった」ような状態になったのではないかと思います。 他の試合でもこのような状況の「結果として出鼻面」になったもので一本とったことが多いです。
おわりに
この「出鼻面」は「相手をギリギリまで呼び込んで素早く打つ出鼻面」ではありません。
こちらから「遠間」もしくは「一足一刀の間合い」に入ってきた相手に対して打ち込むものです。
「ギリギリまで呼び込む出鼻面」を試合で打つ「技術」と「勇気」をもつことは、今の私にはそうそうできるものではありません。
しかし、今回のものは「相手が打ってくる前に打ち込んでしまう」イメージのものですのでリスクも高くなく、相手に「面」があると思わせる効果もあるのではないかと考えます。
当然ですが、その「遠間」もしくは「一足一刀の間合い」の距離から「面」が打てなければこの「出鼻面」も打てないでしょう。
我々「リバ剣」としては何を置いても「一足一刀の間合いから面を打てるようにする」ことにまずは思案すべきであります。
それが「竹刀さばきが上手の相手に対抗するはじめの一歩」ではないでしょうか。
長距離砲である遠間から面が打てることで、その後の「攻め」や別の「技」が効果を発揮してきます。
下部の打突部位は「小手」「胴」と二つあり、どちらかしっかり打てればとりあえずはなんとかなりますが、もっとも遠い場所にある「面」がしっかり打てないと「上下の虚実」なども効果が薄くなります。
すべて打てるのが理想ですが、上の打突部位である「面」は特に重要なのはこういった意味もあるのではないかと考えます。
まあ、結局この試合、相手はその後、「どんどん攻めてくる」どころか「縁を切ることもしない」ほど打ち込んできて、さばききれずに一本返されて引き分けてしまったのですけれども…
■その大会の記事はこちら

剣道は「面」である
という言葉を聞いたことがあります。
繰り返しで恐縮ですが、先ずはその「面」をしっかり打てるようにしたいものです。
■面打ち

■出鼻面(今回の出鼻面の具体的な説明)

なにかの参考になれば幸いです。
ではまた!
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