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第65回 全日本剣道選手権大会 2017の「結果」と勝手に「総括」

剣道

皆さんこんばんは。一の太刀でございます。

本日はお日柄もよく、全日本剣道選手権大会が無事開催されました。

今年も自宅でネットでのライブ中継で観戦となりました。

では2017年の全日本剣道選手権を総括したいと思います。

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優勝は熊本:西村選手 準優勝は東京:内村選手

今年も凄い試合がいくつもありましたね。

その様な中、西村選手が二回目の優勝をつかみました。

え!!

決勝の二人はともに「九州学院出身」!?

米田先生っていったい…凄すぎです…

優勝 熊本:西村(英)選手

恐るべき強さの西村選手ですが、一回戦の茨城:海老原選手戦では「面」で勝ちましたが、それ以外はすべて得意の「小手」で勝ち切りました。

その他にも豊富な決め技を持ちますが最も得意であろうその「小手」は、まさに「必殺技」といえるほどの「キレ」でした。

特に決勝戦の二本目の「下から小手」は避けるのは不可能ではないかなと思えるほどの鋭さと感じます。

あんな「小手」をどう避けろと!?

今後もますます活躍されるであろうことが容易に想像できるほどの凄さでした。

おめでとうございます!

■西村選手の記事はこちら

【その小手打ちの「打突力」 絶対の得意技】西村英久選手
皆さんこんばんは。一の太刀でございます。 関東では桜が咲き春爛漫です。すっかり暖かくなりました。 では剣道のお話です。本日は「西村英久選手を好き勝手に分析」です。私の「独断と偏見にとんだ分析」です。 西村英久選手の剣道 西村選手…ここ数年で

準優勝 東京:内村選手

私は実は昔、内村選手の剣道があまり好きではありませんでした。

今は少し違いますが当時は「とにかく前に前につめる」

そして、「つめて手元を上げさせて小手を打つ」

その「剣風」と「打突フォームがあまりきれいに見えず」にいました。

しかし、何年も試合を観るにつれ、その気持ちは変わってきました。

この人の「気持ちの強さ」「一本に対する執着心」「常に見受けられる真摯な態度」など、

「ああ、なんと凄い人なのか」

そう今では思います。

二回戦で大阪:大石選手戦で決めた「逆胴」の凄まじさ

さらには準々決勝の大阪:前田選手戦、準決勝の福井:林田選手戦では一本目を取られながらも逆転勝ちしています。

剣道の試合で、「逆転勝ち」することがどんなに難しいことかは皆が知るところです。

実力だけでなく、「気持ちの強さ」もなければ達成できないでしょう。もしかしたらそれ以外の私の知らない「要素」もあるのかもしれません。

準決勝では林田選手に一本目で決められたのは「入り際の出鼻面」でした。

そして、この試合で三本目の勝負で決めた内村選手の技は、林田選手が同様にくりだした「入り際の出鼻面」を狙った「出鼻小手」でした。

通常、一本目に取られた技にその試合中に修正して対応するのは難しいものですが、内村選手は対応するどころか、そこで一本取ってしまいました!!

ちょっと「うるっ」ときてしまいました(涙)

とにかく、内村選手の今大会にかける気持ちが試合を観ているだけで伝わってきました。

尊敬すべき剣道家であります。

■内村選手の記事はこちらです

【生ける伝説】内村良一選手
皆さんこんばんは。一の太刀でございます。 本日はお日柄もよく気持ちのいい一日でした。 では剣道のお話です。本日は「内村良一選手を好き勝手に分析する」です。 この回は「私の独断と偏見にとんだ分析」となります。 異論も多分にあるかと思いますが、

第三位 福井:林田選手

注目選手の一人として見てはいましたが、正直この大会でここまで勝ち上がるとは思いませんでした。

さすがは関東学生・全日本学生・教職員大会で「優勝」する恐るべき選手といったところでしょうか。

「勝負がなんたるか」を知り尽くしているのでしょうね。

準決勝での内村選手戦では見事な「出鼻面」を決めました。私の記憶では内村選手が全日本で一本取られたのはこの「入り際に打たれた面」がいくつかあります。そのくらいしかスキがないのかわかりませんが、その入り際を見事捕らえました。

相手を真正面から見ているよう綺麗に真っ直ぐを向いた「構え」も印象てきでした。

今後も注目の選手です。

三位 東京:畠中選手

惜しくも三位

と言うべきでしょうか。

実力のある畠中選手ですが、なかなか決勝の舞台へ到達できません。

準決勝の熊本:西村選手戦での試合終了の合図を聞いたときの悔しそうな態度をみますと、やはりこの大会にかける思いは相当なものだったのかなと感じます。

近年は本当に安定した強さを誇っているこの畠中選手でも、優勝できないのですから、全日本で優勝するということのその「難しさ」を改めて感じました。

一体何が足りないのか、わからないものですね。

勝ち上がってきた内容もさすがのものです。

注目の上段の使い手、岐阜:野田選手にどういった試合運びをするのか気になっていたのですが、リーチがある上段選手の「片手面」を「余して面」で決めてしまいました。

とうぜん拮抗した試合ではあったのですが、勝負の際で勝ちきってしまいました。

そして、今大会で勢いのあった千葉:佐藤選手を押されながらも同じく「余して面」で勝負あり。

凄い選手です。

誰もが認める強さを持っている畠中選手ですから、後は優勝するだけですね。今後のご活躍を期待いたします!

注目の「一本」

今大会で、「おー!!」と感じた一本です。

茨城:宮本選手 VS 大阪:前田選手 前田選手の「面」と「小手」

若手同士の戦いでした。

拮抗する実力かと思いましたが前田選手が二本勝ちしてしまいました。

二本ともに半歩下がって宮本選手を引き込み出鼻を狙った打突で「面」と「小手」

一本目は宮本選手も前田選手の「面」を誘って「返し胴」を狙ったのですが、前田選手の「面」に軍配が上がりました。

北海道:安藤選手 VS 山口:遠矢選手 遠矢選手の「小手返し面」

期待の安藤選手は慎重な試合運び。それでも勝つかなと思っていましたが、相手の遠矢選手が強かったですね。

安藤選手の攻めを許さない、きれいな「小手抜き面」で勝負あり。

■安藤選手の記事はこちら

【柔剛一体 現代剣道の美しき理想形か】安藤翔選手
皆さんこんばんは。一の太刀でございます。 早速ですが剣道のお話です。実は3月4日(日)は加盟区の春の大会がありました。その記事を今書いており、近々アップしますのでそちらの記事もよろしくお願いします! そして本日は「安藤翔選手を好き勝手に分析

驚嘆した「選手」

この大会で印象に残った選手です。

大阪:前田選手

大阪府警に奉職後は鹿屋体育大学在住時よりも凄みを感じる選手となっていましたが、今大会でもその強さを発揮。

一回戦は上段の沖縄:仲間選手に苦戦を強いられましたが、それ以降は安定した試合運びで勝ち続けました。

本当に強い選手です。

内村選手にも負けはしましたが、勝ってもおかしくない試合でした。

今後もますます気になる選手ですね。

千葉:佐藤選手

とにかく積極的に前に出る選手で打突もしっかりしているので凄い勢いを感じました。

二回戦では徳島の大石選手相手に圧倒。手数が違い過ぎて実力者の大石選手は自分の剣道をあまりできなかったのではないでしょうか。

三回戦で東京の畠中選手に敗れはしましたがそれまでの試合同様に積極的な試合運びで優勢に進めていたのではないかと思います。

しかし、それでも畠中選手の恐ろしいところですが、相手の攻撃に踏ん張って押さえながら余して「面」で勝負ありでした。

歳をとっても同じ剣道ができるのかは別ですが、あの「積極性とその打突力の高さ」に驚きを覚えた選手でした。

佐賀:笹川選手

注目選手でしたが同じく注目の高知:西村(佳)選手と一回戦で対戦。

始めの一本を取られてしまい劣勢に立たされましたが、さすがは百戦錬磨のベテランでした。冷静に取り返して勝ちを拾うと徐々に調子を上げていき三回戦での石川:上登選手から決めた「出鼻面」は完璧なものでした。

さすがは笹川選手といったところです。

鳥取:真田選手

一回戦は神奈川:松本選手と拮抗した試合を行いましたが、素晴らしい「小手」で一本勝ち。

その後も「勝負どころ」を逃がさず勝ち続け三回戦の宮崎:坂田選手相手にこれまた機会良い「出鼻面」を決めています。

先の福井:林田選手もそうですが、この真田選手も「勝負のなんたるか」を知り尽くしたような、凄い選手だなと感じます。

今後どのような選手になるのでしょうか。

おわりに

皆さんはどのように感じましたか?

とにかく近年は若い方の活躍が多かったように感じます。今大会も優勝した西村選手は28歳。

かつて内村選手が初優勝した時が26歳。その時は「えらい若いな」と感じましたが最近は20代が普通に感じます。

その様な中、内村選手が準優勝したことは40代の私の個人的感想としては嬉しく思います。

私としては今回、「内村選手の大会」でした。

私と同じ40代の皆さん、若手に負けないよう一緒にがんばっていきましょう!!

とにかく今年も素晴らし大会でしたね!

おっと、私の「予想」は当たってましたでしょうか?

よろしければ読み返してみてください!

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ではまた!

コメント

  1. ponta より:

    一の太刀様

    全日本選手権の興奮冷めやらぬ中ですが、私のデビュー戦(?)が終わりましたのでご報告させて頂きます。

    個人戦は初体験の逆二刀に延長まで粘るも負け、団体戦は中堅で出場し、個人的には2引き分けながら、3位という結果となりました。

    個人戦はまあしょうがないとして、団体戦は勝ちきれる試合をきっちりと勝ちきれなかった感が強く、さらなる精進を誓わざるを得ない試合でした。特に団体戦で強豪チームと当たった2回戦は、先鋒0-2の負け、次鋒1-0の勝ちと来ての試合でしたが、実力は上ながら勝機はあった相手と引き分けとなってしまったのが悔やまれます。

    ですが、数十年ぶりに仲間と一緒に戦う楽しさというか、一体感を感じて、やはり試合は楽しいと思えたのは収穫ではあります。

    とはいえ、自らの未熟さもわかった今回の試合を糧に、次に向けて頑張っていきたいと思います。

    練習あるのみ!これからも一の太刀様のブログを参考にさせていただいて精進いたします!

    • ichinotachi より:

      pontaさん、試合お疲れ様でした。いきなり逆二刀との対戦でしたか!?それはまた難敵でしたね。私も二刀流と対戦しましたが、やはり慣れないこともあり負けたことがあります。攻め方もイマイチわかりませんでした。
      しかし、団体戦では20数年ぶりにもかかわらず、良い試合をされたようですね!前の二人が一勝一敗できたとはとても重要な中堅戦、pontaさんも興奮したのではないでしょうか。
      勝ちきれなかったのは悔しいと思いますが、長いブランク明けにもかかわらず負けないことが凄いですよ!
      私などは何もできずに終わった記憶があります。悔しさしか残らなかったような…
      ともかく、三位入賞おめでとうございます!
      試合ではいろいろ課題や収穫がわかりやすいですし、何より楽しいですよね!
      お互いこれからも精進していきましょう。私もまだまだ試合に出続けたいと思います。
      よろしくお願いします!

  2. もくめ より:

    こんにちは。
    その節は大変お世話になりました^^
    無事に武道館で初観戦に行けましたが、本当に楽しかったです!
    一緒に行った友人もすっかり内村選手のファンになって帰って行きました。(笑)

    私は真田選手が一番心に残りました。あの若さで早々に8強入りとは素晴らしいですね。
    とってもすごい選手だとは思うのですが、常勝で鳥取の代表になられては個人的には
    ちょっと困るなぁとも思っていますが^^;

    また来年、今度は一の太刀さんの出場を期待しています。
    もちろん1コートで観戦させてください!

    • ichinotachi より:

      もくめさん、お疲れ様でした!
      真田選手は本当に才能ある方ですね。大学を卒業したらどこにいかれるのでしょうか。引く手あまたかと思いますがとにかく今後も注目の選手です。
      大石選手は残念でしたが、あの逆胴ではしかたなかったように感じます…
      来年こそは私も!!
      なんて、とてもおこがましくて言えませんが、現実を見つつも高い目標をもってがんばります!
      もくめさんも剣道を再開されたからにはひと段落したらぜひ大会に参加してドキドキを味わってくださいね!
      また何かあればお気軽にコメントください!
      よろしくお願いします。

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