皆さんおはようございます。一の太刀です。
今週末は社内の忘年会。日曜日には冬の区大会が待っています。ここのところイベント目白押しで剣道に集中できず、体重も増加傾向で試合に向けて不安でしかありませぬ…
では本題の剣道のお話です。本日は「小指半掛けの握り」についてです。
左手の竹刀を持つ際の手の内について「小指半掛け」がよい。という教えがありますね。
皆さんはすでに実践している、または、試したことはおありでしょうか。これについて少し考えてみました。
「小指半掛け」の意味
そもそも、小指半掛けとはどのようなものでしょうか。
私が聞いたものでは、「言葉通りで左手小指を柄の先端に引っ掛けるように握る」ということです。
「柄頭を余す」と手の拇指球に引っかかり振りが止まる
私は10年ほど前は左手の握りでは、柄頭を少し余して握っていました。
これにより柄が左手に打突時に「左の手の平に引っかかる」ことで打突の振り下ろす時に一定のところで自動的に止まりやすくなり、操作のしやすさを覚えていました。左手が効いている感覚と誤解?していたということですかね。
実はこれは引っかかることで打突後に竹刀が跳ね上がってしまう原因の一つでもあります。
身体で理解するに難しい
しかし、小指半掛けの教えを受けてすぐに取り入れようとしましたが、まったくうまくいきませんでした。
まず、柄が左手に引っかからないので可動域が広くなり過ぎることで左手の押さえが効かず、打突時にもブレブレになってしまいました。
何よりも左手に力が入らない感覚が強かったことを憶えています。
これを力で押さえようとしましたが、理にかなっておらず無理があり、断念していました。
空間打突後に竹刀が跳ね上がらない「肩甲骨含めた肩で振り上げて切り下げる押し切り」の理屈をわかっていないと難しいように感じます。
「小指半掛け」の長所
この教えの長所は次のようなものかと思います。
・竹刀を長く使える
・打突の冴えが生まれやすくなる
・手首の可動域が広がり自在な剣さばきができる
締めず、緩めず、小指離さず
まず、物理的に竹刀が長く使える利点があります。
近年、「面打ちの押し切り」の理屈を多少理解し始めたことにより、振り下ろす際の「右手の押し」と「左手の止め」もなんとなく理解できたので、その意識の中で小指半掛けをしたところ、以前より具合よくできるようになりました。
よろしければ過去記事もどうぞご覧ください。
・「面打ちの押し切りで刀を知る」
可動域が広いということは、自在な動きも可能となるに置き換えられます。竹刀操作の柔軟性が高まることも利点となりますね。
打突の際に左手は「引く」と言うより「止める」感覚なのですが、右手は「押し」ます。
これは柄頭を余していると手の平の拇指球に引っかかってしまい、「止める」前に竹刀が上にいく力が先に働いてしまい、少し合理的にならないように感じます。
「小指半掛け」であれば、それもうまくいきます。これにより打突に冴えが生まれやすくなるかと思います。
しかしながら、現在の疑問点としては小指と薬指だけでなく、中指も含めてしっかり握る感覚でないとちょっと難しいです。それが良いのか悪いのか…
教えとしては「締めず、緩めず、小指離さず」が理想的と言われていますね。
まとめ
古くからの教えであり完全にマスターすればメリットが多く、とても理にかなった握りなのかなとは思います。
とは言え私はこの「小指半掛け」をまだまだ自得できておらず、どうも左手の疲労が高くなってしまいます。
ここ最近では中間の「小指掛けず、柄頭余さず」の握りでバランスを取っています。使い勝手良いですよ!
握りの過去記事もよろしければどうぞ
・リバ剣が良い面を打つための具体的方法
ではまた!
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