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理解できれば剣道は変わる! 「攻め」のヒントは

その他

2017年6月23日(金)追記しました。

皆さんこんばんは。私の住んでいるマンションは初めての大規模修繕工事をしておりますが、何がツラいかと言いますと網戸を外されたことです。言い換えると窓を開けることができなくなってしまいました。これが地味にツラいのです。あと少しの辛抱、がんばります!

では剣道のお話です。本日は「攻め」についてです。

私たち剣道家が生涯追い求めるものの一つとして、この「攻め」があるかと思います。

万人に通用する「攻め」を体得できていればその方はもう達人の域の方かと思いますが、これがとてつもなく奥が深いところですよね。

それだけ難しいこのお題ではありますが、学生さんや私たち一般剣道家も少しでも「攻め」とは何かを理解すれば剣道の質がだいぶ変わってくるのではないでしょうか。

この「攻め」を追及せずに剣道をすることは不可能とも考えます。では攻めのヒントはどこにあるのでしょうか。

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打って勝つな、勝ってから打て

私は古屋範士七段に「打って勝つな、勝ってから打て」と教わりました。打って結果として一本取ったではなく、攻め合いに勝ってから打てという教えですね。

私の思うところでは攻めとは「主導権を握ること(相手を動かすこと)」と勝手に解釈しております。心理戦で勝つことが大事なのではと思います。

「一歩前へ出る」そのことで相手が受動的に動いたならば、もうそれが「攻めた」と考えて良いかなと思っています。逆にいうと相手が動じなければ、それは攻めたとはならないのかなと考えます。

「攻め方」は千差万別

私の攻めですのであくまで参考程度とご認識ください。

すでに過去記事でいくつか書いておりますので、お時間あればまず以下の記事を読んでもらえると、よりご理解いただけるかと思います。

・過去記事「自分から近く、相手から遠い間合い」
http://ichinotachi.net/2016/09/10/debanamen/

・過去記事「主導権を握る」
http://ichinotachi.net/2016/09/22/shiainagaretsukamu/

私の場合は基本として遠間(一足一刀の間合い)から腰の入った伸びのある面を打つことで、こちらに優位な間合い作りをしていけるように考えています。

また、スッと近間へ入って小手を打つことと先の面打ちで相手がどの様に避けるのか、反応するのかを見分けます。そこで前へ詰めた方が相手が動くのか。遠間からガンガン面を打って良いのか。などを考えて攻撃を仕掛けております。

また、「誘いの隙」も考えます。前へ圧力をかけながら少しだけ隙をつくることで小手や面へ誘導し、応じ技へつなげることを考えています。

このような作業で、試合では単発的な攻めではなく、流れ全体で「主導権を握る」ことを意識しています。

主導権を握るには様々な方法があるかと思います。

基本的には「誘って引き出す」「仕掛けて崩す」などを使い「相手を動かす」ことと考えます。相手が受動的に動けば動くだけ、こちらが主導権を握り、優位に事を運んでいると言えるかと思います。

そして、ただ構えているだけで「攻め」が効いていることも理想的です。

「俺の剣先から火炎がでる」と言い放った剣豪がその昔いたとのことですが、そのぐらいの圧力が、この剣豪の「構え」にはあったのでしょうか。であるならば、「構え」自体が攻めになっているということですね。これはとてもハードルが高いですが。

「身構え」「気構え」共に充実していることも必要と考えます。

基本の踏み込みの中にある「臨機応変」の攻め

これはとある東海大出身の方にお聞きしたのですが基本の踏み込みの中にある足での攻めについてです。

構えた状態から「一歩右足を前に出します」

これが「攻め足」となります。そこで相手の反応次第で打突にも応じにも行ける。

まさに「機に臨み、変に応ずる」ものだそうです。

他の先生方も同様のことを言ってましたのでこの教えに間違いはないかと思います。

ぱっと記憶するところでは警視庁の内村選手も相手の手元を浮かせるために右足だけ一歩前に出す「攻め足」をおこない、得意の小手にいくケースをよく見かけております。

攻め踏み込み1

左足に重心が乗った構えでないとできません

攻め踏み込み2

攻め踏み込み3

右足が前に出ました このタイミングが重要です これが「攻め足」となり打突に行くか、応ずるかに分かれていきます 相手が動かなければ攻め足を戻すことも可能なようです

攻め踏み込み4

相手が居ついたり受けに入りそうであれば、間髪入れずに打突します

攻め踏み込み5

攻め踏み込み6

攻め踏み込み7

しかしながら、これがまた難しく、事前に相手の動きをある程度予測していないとできないのではないかとも今は感じております。

「攻め足」を使った「面打ち」と「小手打ち」を追記

この「攻め足」を使う「面打ち」と「小手打ち」の記事を書きました。

メリットも多く、比較的多用できる技のひとつかと思いますのでぜひご覧ください!

「面打ち」

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崩し方として「相手の手元を上げさせる」というものがあるかと思います。

意図的に手元を浮かせられれば、その後の「打突」などに様々な手段が生まれてきます。

上から下に攻めることで相手を崩す方法の記事を書きましたので、ぜひご覧ください。

崩して相手の手元を上げさせる攻め方 「上下の攻めから溜めをつくる」
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攻めからの応じ技「小手を誘う」を追記 2019年1月23日(水)

こちらの攻めで相手の小手を誘いそこからの「面打ち」です

相手の防御を無力化させる!「小手返し(押さえ・抜き)面」のコツ・ヒント 2018
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生涯剣道のススメ

おそらく皆さんの中でも「攻め」について私が思うものと同様の意味としてお考えの方も多いのではないかと思います。

それでも私たち剣道家が攻めについて悩むのは、万人を攻める共通の方法がないからでしょうか。

それを模索していくことが生涯剣道の「楽しみ」でもあるかと思います。

高齢になり運動能力が落ちたとしても、高いレベルで剣道をする為に、今後とも「攻め」を研究し、相手を動かして上手に立ち、主導権を握れるよう精進していきたいと思います。

ではまた!

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