皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
早速ですが剣道のお話です。本日は「東京都某地区の親善大会に参戦」です。
今年で61回目となるこの東京都のとある5地区が親善を図り、剣道を通じて地域社会の体育向上に努めるために毎年開催されています。今年は先の日曜日に開かれました。
もうしばらく前に一度参加させていただいた記憶がありますが、ここ数年は実業団選手中心となりお呼びがかからなかったので、今年の予定にも入れていませんでしたが、ありがたくお誘いいただきましたので、家族に無理言って参加することができました。
一般の部の三将として
この大会は中学生・高校生・家庭婦人・一般と各部門に分かれており、部門ごとの順位のほか、総合の順位も競う大人数による総当たりの団体戦となります。
私は、「五段」カテゴリーの「三将」のポジションを任されました。
第一戦 I区
このエリアで最も層が厚く、実力者ぞろいで東京都内でも強い地域として知られるところです。
一戦目から正念場。
遠目から見るに相手は30歳前くらいかなと思われる年齢でなかなかの「りりしい」顔立ちのイケメン。
初めの挨拶で全員で一列になり整列したその時。
もしかしたら本式ではないかもしれませんが、色々と面倒なため、私は挨拶の際は基本的に相手の顔を見ず、相手の胸元あたりになんんとなく視線を合わせています。
しかし…
ん~?? なーんか、気になるな。
ふと相手のお顔を見ると…!!??
こちらを「ぐわっと」にらみつけています(驚)
整列前の「りりしい」お顔立ちはどこいった(笑)
なぜか眉間にしわを寄せながら強烈な視線を送られました!!
まさかこの狭い地域でそんな攻撃的な視線を向ける人がいるとは思いませんでしたが、一瞬見ただけなので、私の勘違いだったと思いたいところです。あーびっくりした。
そんなこんなで試合が開始。
中学・高校性は別会場で始まり、こちらの会場は婦人部から一般の部の流れで進みます。
一般は先鋒負け、次鋒負け、五将引き分け、中堅負けとの流れ。さすがにこの区は強いですね。
そして私の番となります。
いつも通り前に先手を取る意識を持ちながらの試合運び、小手、そして面と打ち、悪くありません。
しかし、相手が私の小手に反応し面に来ました。その後に私も反射的に返して面に打つのですが、相手は小手を返した後の「面」の二連打!
二つ目の「面」が私よりよほど速く、早々に一本取られてしまいました。
相手強いですわ。
後で時間があったため、この相手の方の別試合を観戦したのですが、なんというかもう…「猛獣のような剣道」なんです。良い意味で。
身体能力が際立っているのが一目でわかり、若く難しい体勢からも連打も利き、また速く、伸びもある。といって「難剣」ではありません。
そしてこれも後で思い出したのですが、この相手の区在住の友人にこの方の名前を聞いたことがあったのです。
「相当強い」って(涙)
初戦からこの方が相手はちょっとツラいのですけれども。
しかし、相手も初戦。動きは鈍かったかもしれません。また、早々に一本取ったことで余裕が出たのかもしれません。バシバシ面に跳んできました。
こちらも負けじと食い下がりながら、お得意の「下から小手」「小手返し面」「面」と簡単には主導権を握らせません。
ところが相手の手元が上がった時に打つ「下から小手」は最近どうも打突部位に当たっても一本になるような打ちができていないよう感じていました。
そう思いつつも、この技は私の生命線だと思っていますので、放棄するわけにはいきません。
そんな中で下段から間合いを詰めたところで来ました「面」
こちらは「小手」にいき「出鼻小手」がうまく決まり、一本。
どうやら相手が「面」に来れば「出鼻小手」が成立する程度のキレはあったようです。
あーよかった。
相手は左足を引いて一歩こちらを引き込んで「出鼻面」を狙っていたようです。
勝負となります。
こちらが小手を取った開始直後、相手は予想通り面にきました。こちらは「面返し胴」も竹刀でつぶされ決定打にならず、こちらの振り向きざま「突き」にこられました。左の鎖骨下あたりに竹刀が入り無効ですが、なぜか相手の竹刀の剣先の「先革」が吹っ飛んでいました。猛獣的…
そのまま終了。
「引き分け」となりました。いやー強敵相手に楽しい試合でした。
次の副将は引き分け、大将は引き分け
チームとしては「負け」でした。この区はホント皆さんお強い。
第二戦 N区
二戦目は大将の強さが目につくチーム
先鋒勝ち、次鋒勝ち、五将勝ち、中堅引き分け
こちらのチームメイトも頼もしい!!特に五将の方は何度か仲間として一緒に戦ったことがあるのですが、どんな相手にもほぼ勝っています。強いですよ!
そして私の番ですが、相手は…
う~ん、「難剣」ですね~。変なタイミングで変な打突をしてくるから読みにくい。防御も極端です。「打たれる気」はしませんでしたが、どう攻めていけばいいか。
3本ほど「小手返し面」と「出鼻面」がいいものがあったのですが、どれも有効打にならず。
しかし、本日は「面」がよい感じて打突できています♪
「引き分け」です。
恐縮ではありますが、前回も思いましたが、この様な相手にしっかりと勝てないと絶対ダメですね!
どうすっぺかな~。
副将負け、大将引き分け
チームは「勝ち」です!
第三戦 A区
三戦目は実力がよく見えないチーム。
先鋒は勝ち、次鋒引き分け、五将勝ち、中堅引き分けときました。
私が勝てばチームの勝ちも決まります。
先の二戦ともに「引き分け」でしたから、いい加減「勝ち星」が欲しいところです。
相手はこの大会に何度も参戦している常連のようです。
立ち合いから相手も前に積極的に出てきます。
相手の引き面から離れて遠間に対峙してすぐに一歩前に詰めて「下から小手」
相手は「面」を選択。
うまく「出鼻小手」となり一本。
やはり、よく打ちに来てくれる相手の方が「出鼻技」は決まりやすいですね。
そして続けざまに本日なかなか良い感じの「担ぎ面」が決まり勝負あり!
二本勝ちは気持ちい良いですね!
続いて副将負け、大将勝ち
チームは「勝ち」です!
第四戦 K区
三戦目が終わり、我々一般の部は二位につけています。
全体の総合成績では僅差での二位。特に高校生のチームががんばってくれています。
最終戦次第で「優勝」が手に届く大一番となりました。
私のチームは若手が元気で活気があり、よくチームを盛り上げてくれています。
私のようなオヤジはそれをニコニコ見ながら元気をもらってました♪
その様な良い雰囲気の中、四戦目はしっかりと自分の剣道ができれば負けないだろうと勝手に思っていました。
先鋒は勝ち、次鋒勝ち、五将勝ち、中堅引き分けとかなり良い流れ!!
よーし!自分もいいところ見せるぜ!と気合十分で立ち合い。
相手は長身の方。しかし私は道場でいつも180㎝や190㎝超えの巨人たちを相手に稽古させてもらってますから気にもしません。
反応を見ながら攻め方を伺おうと小手に行くと相手は大きく振りかぶり私の小手を抜き、面に来ました。すかさず手元を顔の右側にもっていく防御で防いだのですが、これが小手にあたったような気がしました。
「面あり!」の声!?
あれー!一本取られました。
精神的にも「か弱い」私は動揺し、その直後のつばぜり合いから押し込まれ重心をぶらされて「面」を打たれ二本負け(泣)
よわっちーな(涙)
その後、副将は勝ち、大将引き分けとなり
チームは「勝ち」ました。
結果
一般の部は準優勝
しかし、高校生と家庭婦人の部が優勝し、なんと数年ぶりに「総合優勝」を勝ち取りました!!
おわりに 「出鼻小手」
閉会式でも全体的にチームはとてもよい雰囲気でした。
皆に感謝ですね!
個人的には初戦の強敵に引き分けられたのですから「3勝1分」にすべきところですがこれが「1勝1負け2分け」の現実…そろそろ自分の剣道を見直さなければいけない状況になっている焦りを感じます。
間違いなく去年の今頃の方が強かった…と思っています。
当時の方がだいぶ「打突のキレ」がありましたよ。
今はなぜこのような打突になってしまったのか(謎)
そんな反省の思いもありましたが、今回はチームの雰囲気の良さからか、総合優勝の結果もともなって、とても気持ちよく過ごすことができました♪
運営にご尽力された皆様も含め、関係者各位にお礼申し上げます。ありがとうございました。
おわりに一戦目の「出鼻小手」の画像です。
閲覧ありがとうございます。
おまけ(合同稽古会)
大会終了後に全体で稽古かいがありました。普段お相手いただけない先生方ともできる良い機会ですので、私も参加したかったのですが、とある都合で帰らねばなりません。
稽古している風景を見ながら帰り支度をして、後ろ髪ひかれる思いで会場を後にしましたとさ(完)
いやー良い一日でした。
団体戦は楽しいな!!
団体戦の記事もよかったらご覧ください!
ではまた!
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