皆さんこんばんは。今日も東京は暑かったです。最近はワイシャツの下のインナーに使うシャツは合成繊維の速乾性の高いものを着用していたのですが、どうもなじまず、結局は綿のシャツが一番ということで今シーズン途中から切り替えました。そのおかげで以前より体調が悪くなる回数が減りました。
それにしても30代もそうでしたが40代になり、ますますちょっとしたことで体調を崩すことが増えてしまい、ツラいところです。健康第一で頑張りたいですね!
さて、剣道のお話です。本日は「間合い」についてです。
稽古では上手(うわて)の人達に負けず劣らず何本も良い打ちを取っているのにもかかわらず、試合になるとまったくダメという方おりませんか?
いろいろ理由はあるやもしれませんが、間合いを間違えてはいませんでしょうか。
「間合い」を理解する
稽古では打たれる怖さが試合ほどないためか、遠間からではなく、一足一刀の間合いから攻防を始めるケースが多くお見受けするように感じます。
しかしながら間合いの攻防は本来、切っ先が触れるか触れない遠間でのものと八段の先生からもお教えいただいてます。
本来は「遠間から攻め、一足一刀の間合いに入ったら打つ」という流れのはずです。
「腰の入った伸びのある面」を打てるのであればこの流れの中から踏み込むことで一本が成立します。過去記事もご参照ください。
■土台である構えについて
■面打ちについて
試合では「遠間」から攻防が始まる
そして実際の試合でも、遠間から攻防が始まることが多いと思います。稽古より一歩遠い場所になりますから稽古と同様の感覚で踏み込んでも到底相手には届きません。
私の場合、正直に言って以前は自分の間合いをつかめていませんでした。「どこで打てば届くのか」すら理解していませんでしたから、なんとなくこの辺で、もしくは怖いからこらえきれず打っている(届かない)という状況でした。
打ち間を崩す大きい要因は以下の内容かなと思いますがいかがでしょうか。
■稽古と試合での間合いの違いを意識できていない
しっかりと「自分の打ち間を理解していること」が重要だと思います。
現段階で近間でしか打てないのであれば、その距離にうまく入り込む術も研究する必要がありますね。細かなすり足で「ススッ」と入り込んでいける技術があるとベターだと思います。
また、応急処置としては…「応じ技」で対抗することに効果があるやもしれません。
私は昔、何度も「返し胴」に助けられました。しかし、応じ技ばかり狙うわけにもいきませんから、これだけですとなかなか試合で勝ち上がることは難しいかと思います。
やはり、あくまでも遠間から腰の入った伸びのある面が打てるようになることが本道であります。まずはこれを自分のものにすることを「最優先」すべきと考えます。
近間には打突時のみ リスクを避ける
最近の試合では「一足一刀の間合いから一歩入ったところから打つ」傾向が強くなっているように感じます。
かの神奈川の宮崎先生も「一足一刀の間合いから、さらに一歩入ったところが実際の打ち間」と言っておりますね。
しかしながら実力的に上手な方と対戦する際に、速く打とうとして、または遠間から打てないので、近間に詰めようとばかりすることは大変危険かと思います。
近間でこそ地力やセンスの差が顕著に表れてしまうのではないでしょうか。
全国レベルの剣士の試合を見ると間合いを詰めることに長けていて、さらに近間からの鋭い打ち込みを自在に繰り出します。
それに対応できる地力がこちらにあればよいのですが、私たちは、それを「初めから」目指さないほうが良いかと思います。
繰り返しますが、近間でのやり合いは試合ではあまりに危険すぎますので、最終的に近間でないと打てないものはありますが、まずは遠間(一足一刀の間合い)から打突できる技術を身に着けるべきと考えます。
遠間から打てない、近づけばやられるでは「なす術なし」です。
なぜ、遠間から打てないといけないのか。これは「攻め」のお話も含むことになりますので具体的なことは後日またお話させてください。
・「攻め」についての記事
自分からは近く、相手からは遠くとはよく言ったものです。
試合ではしっかり間合いを意識して攻めを考えて自分のペースで進めるようにしていきましょう!
ではまた!
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