皆さんこんにちは。一の太刀でございます。
本日は「奈良県橿原市の武徳殿が2017年夏に解体決定のニュース」です。
剣道をやるものであれば「武徳殿」の名は聞いたことがあるのではないでしょうか。
有名なところでは京都大会が開催されている旧武徳殿でしょうか。
私は観光で会津の鶴ヶ城内にある武徳殿を中まで拝見したことがあります。普通に剣道の稽古をしていました。
また、私の地元では城郭本丸御殿の遺構があるのですが、一時期武徳殿として使用されていたとのことです。しかし私はそこで稽古したことはありません。
木造の古い伝統的道場建築で趣がある歴史を感じる建物だと思いますが、それがまた一つ役割を終えて解体されるというニュースが入ってきました。
116年の歴史に幕 老朽化で今夏解体へ
橿原市畝傍町の県立橿原公苑内にあり、1901(明治34)年に造られた近代和風建築「柔剣道場」が今夏、解体されることが、県などへの取材で分かった。戦後の61年に奈良市から移築され、武道の練習場などとして使われてきたが、老朽化には勝てず、116年の歴史に幕を下ろす。中略
公苑内の他施設や近隣の体育館があるため、建て替えもしないという。
2017年4月21日付 毎日新聞 引用
| 毎日新聞
橿原市
歴史ある街の歴史ある武道場が解体されるのはなんともさびしいニュースですね。
存続させる方法はなかったのか
この記事をすべて読むと県のスポーツ振興課ご担当者様がこう言っています。
補修を重ねてきたが、腐食がひどい箇所もあり、倒壊の恐れもある。耐震強度を確保して改修すると費用も高くなる
毎日新聞 引用
これで判断する限り、耐震の補修工事をすることで存続の道もあるが、予算的な理由で解体の選択をした」と聞こえてしまいます。
私個人の意見としては、その道があるのであれば他から引っこ抜いてでも予算をこちらに回してほしいところです。
もちろん様々な事情でそれが難しいと判断されたのでしょうが…
震災や木造建築であるがゆえにか、どうも日本は古き良き建築物を簡単に壊してしまうイメージがあります。
しかたないことなのでしょうか。
できるだけ美しい景観・建物は残してほしいものです。
なんとかなりませんかね?橿原市さん。
おわりに
大日本武徳会もやはりこの奈良県橿原市の武徳殿が解体されることを嘆いています。
文化財として残すことも大事ではないかと。
東京住まいだから特に思うのかもしれませんが、外観としては強固とはいえ現代建築物よりも古い木造建築の方が趣があり、美しさを感じます。中のつくりは生活するに不便かもしれませんけれども。
剣道も、そのような伝統ある武徳殿で稽古できれば、それだけで子供は大人になり「誇り」をもてるのではないでしょうか。私ならそう感じます。
解体まであと数ヶ月なのでしょうが、それまでに利用できる方は少しでもその歴史と重厚さを感じて心に残しておけることができるよう願います。
ではまた!
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