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【個人戦の回】横から小手 王者への挑戦の巻 第71回都民体育大会剣道競技加盟区予選会

一本集


皆さこんばんは。一の太刀でございます。

ここ数日は急に暖かくなりましたが皆さんお変わりありませんでしょうか。体調崩しやすい時期でもありますので、お気を付けください!

私は完全に風邪をひいてしまいました!

では剣道のお話です。本日は「第71回都民体育大会剣道競技加盟区予選会の個人戦」であります。

昨年は団体戦のみ参加することができ、「実りある経験」をいたしました。

今年はどうにか個人・団体戦ともに参加することができました!

今回は個人戦です。

参加カテゴリーは「一般男子36歳以上の部」

それでは早速まいりましょう。

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試合内容

メンタル的には先月の「東京都剣道大会」の参加経験からある程度安定しておりました。

さらに前日の稽古後に「構え」を微調整すると…

どうも良い感じ!!

今回の参加者は12名。いつもより少ない人数でした。始めてお見かけする方もちらほらと。

二回戦(シードのため)某実業団選手

一回戦は幸運にもシードのためありませんでした。

この二回戦では私の同門の方を相手に勝ち上がってきた以前も対戦経験のある某実業団選手。昨年2017年の冬の区大会でも戦った間柄。

その際は私の「一本勝ち」でした。

今回はいかがか。

私の初戦となりますので、いつもなら慎重な入りではありますが…

相手も慎重に来ることを想定していましたので開始からの剣先でのせめぎ合いも少々に思い切って「飛び込み面」にいきました。

相手は「返して面」!

しかし!私の「面あり」でした!

打突部位にあたったか微妙なタイミングでしたがよかったです。

二本目。

こうなると相手も攻めざるをえませんから私は「小手」を誘い「小手返し面」を連発!

しかし、打突後に自分の左側へ詰めてくる相手の「頭」を打突することができず、ギリギリでかわされてしまいます。

相手も「小手返し面」を狙う誘いをしてきます。同じ戦略ですね!

試合中盤に差し掛かろうとするところで相手の剣先を表から弾くと、手元を上げ「小手」を誘っている体勢になりました。

ここでリスクを負って思い切って「左袈裟切り」的な軌道の「横から小手」を打ち込むと、見事バックリと相手の小手にヒット!

横からの軌道が故に一本になるか不安でしたが、審判の皆さんは3名とも旗を上げてくれました。

あ~一安心。

試合時間3分間の中で二本勝ちは幸先良いですね!!

しかし、自分で言うのもなんですがよくあの軌道の「小手」を打てたなと感心しました(驚)

リバ剣として剣道を再開してからこの「小手打ち」で一本取ったことが初めてのことでしたので…

三回戦(準決勝) 同門対決

こちらも同じく昨年2017年の冬の区大会でも準決勝で戦った方。いたずら好きのバキバキボディの持ち主さんです。

とにかく年上ながらパワー、スピード、持久力とフィジカル面で勝てる自信はまるでありません…

そして、数年前までの対戦成績から少々苦手意識がある相手です。

しかし前回の冬の大会はそのようなお相手にも完勝に近い内容で勝てたので自信をもってまいりましょう!

開始からまずは得意の「下から小手」

相手も返すように「小手・面」!

私は出鼻を狙った「一足一刀の間合いからの面」「小手返し面」と続きます。

前半は拮抗状態のように感じました。

強いて挙げれば「小手返し面」狙いで「小手」を誘った際に相手は「返し胴」の動きをみせ、空いたところを「引き面」を打ち、それが際どいところだったくらいでしょうか。

そしてそろそろ相手も「面」にくる頃かと踏んでいるところに、きました「面」!

私は「面返し胴」にて一本先取!

おっしゃー!調子が上がってきました!

二本目

「出鼻面」狙いで開始から二本続けて「面」にいきました。しかし初めの「面」に相手は「小手」を合わせてきたことで「出鼻小手」に危うくなりそうなシーン。

そしてまたも「小手」を誘うと相手は「面返し胴」の動き。

序盤にあったシーンと同様の状況に私は同じく竹刀を返しながら「引き面」!

しかし相手に防がれたことを把握。

直後に不思議と身体が反応し、「引き面」での後退は1~2歩程度のところで修正し、体勢が整っていない相手に向かってすぐさま「面」に跳びました!

相手も無理な状況から身体能力を活かして「面」で「相面」!!

ビックリしましたが、私の「面」が無事決まり、勝負あり。

…二本目の「面」のこのシーン…

私ってこんなにすぐさま状況の変化に身体が反応して打突することができましたっけか!!?

いや、できなかったはず…

初戦の「横から小手」といい何かが違う。

もしや齢40を超えてまさかの才能開花か!?

そんなこんなで、「いよいよ」というほど試合数ないですが、決勝戦です!

決勝戦 カンピオーネとの対決

決勝の相手に、私は特別な意識を持っていました。

この方は同門であるのですが、私の地区ではそれはもう素晴らしい強さを誇る王者であります。

歳はもう50すぎたのではというところ。180㎝前後の大柄な体型で高校では当時東京でも指折りの強豪校S高校で地力をつけた様子。大学ではどうか詳しくきいておりませんが、卒業後は年数回稽古する程度を二十数年繰り返し、40歳をとうに超えてから私がお世話になっている道場にこられました。

それ以来、稽古相手をしてもらっていたのですが、スピードや打突する回数、間合いの距離感などは当然ながら現役時代からは落ちているのでしょうが、その勘の良さというか、相手を読む力というか、技の豊富さも含め、とにかく私は圧倒されていました。

また、いざという時の瞬発力は健在。

東京都の団体戦の大会でも数年前まではちょくちょく出場されていたのですが、まったく負ける感じがしませんし、実際そのような結果になってしまいます。

人柄もよく、この業界で鍛えていただけあって顔も広く、大学卒業後もしっかりと剣道をしていれば間違いなく私の手など全く届かないようなところにいたのではないかと思わせる雰囲気を持った方。

復帰後のこの加盟区の大会「35歳以上の部」ではほぼ敵なしで出場した場合はほとんど「優勝」するという、まさに「王者」と呼ぶにふさわしい状況でした。

近年の大会には参加しておりませんでしたので、私が自分で勝手に強くなったと思い始めた後に、試合で戦ったことはありません。

対戦成績はザックリと1勝3敗程度だったかと思います。

1勝は数年前に区大会決勝戦にて、戦術もない「がむしゃらな戦い」で運よく延長戦にて「小手・面」の「面」がギリギリ「面金」にあたり、延長戦ということもあって一本もらったような内容でした。

最近の稽古量は現在の私よりも少ないでしょう。

前置きが長くなりましたが、私は尊敬と羨望の目を持ちながらその日々を過ごし、そして近年、対戦できる日を待ちわびていました。

今の私なら、「堂々と相対することができるのではないか」という期待を持って。

いざ勝負!

おそらく相手はそこまで多く打突してはこないであろうと予測。

こちらからガンガン攻めていきたいところですが、調子に乗ると「出鼻技」「返し技」が待っていることも予測できます。

「小手」から攻めますが、相手は変わらず防御がうまい。

前に大きく踏み込み間合いを詰めてから「小手」

しかしそのタイミングで相手は「出鼻面」!

互いに打突部位には入らず。

その後「下から小手」で相手は下がりました。私はそこで勝負をかけようと思いすぐさままた「小手」そして続けて「面」の三連打!

「面」はすんでのところで竹刀で防がれました。そしてすぐ一足一刀の間合いに入りさらに「担ぎ面」で四連打!!

しかしこれも防がれました!

あ~…息も絶え絶え…

この連打で私は消耗。決めたかった…

直後はせめぎ合いも早々に間合いを詰めてつばぜり合いで気を張りながらも小休止。

このあたりでやはり相手が手元を上げたところでの「小手」が有効かと、ふと頭をよぎりました。

しかし、そう意識するわけでもなかったのですが、第一戦に近いかたちで相手の竹刀を表から弾きながら一歩踏み込み、二歩目で「横から小手」

これがまたもヒット!

一本目を先取しました!やったー!!

こうなれば「誘いの技」を中心としてその他は「小手」、「飛び込み面」はいつもの「出鼻を狙った面」の優先順位で対応。

無事にそのまま試合終了の笛を聞くことができました。

優勝です!!

「横から小手」

決勝戦の画像です。よろしければご覧ください。

間合いが詰まりました

「くの字」防御の流れから表鎬で弾きにいきます

閲覧ありがとうございました。

おわりに

思い返せばこの日は「調子が良かった」

ということに尽きるような気がします。どう考えても「才能開花」ではありません…

まずは前日の「構え」の修正がうまくいったこと。

このおかげで、準決勝の二本目のような「すぐさま他の動きをする判断をもてる視野が広がった」ように感じました。

そして「横から小手」

実は「横から小手」はもともと「その軌道の素振り」をして練っていました。

ただその「打つ機会、事前の攻め」が全く分かっていなかったという状況でした。ですから今までは全く試合で決まったことがありませんでした。

それが、たまたま他で意識していた「竹刀をはじく」という技と連動したことでうまくいったように感じます。

この技の出会いを大切にしたいですね。

こんな「小手」が打てるようになる日がくるとは…(涙)

さらに練り上げて自分の技のひとつとしたいところです。

「打突のキレ」がなかったり、ヘタすると審判が旗をあげてくれなかったり、相手に「返し面」される恐れがあるのでそのあたりも考えなければいけませんが…

とにかく調子よくってラッキー!!

2月に参加させていただいた「東京都剣道大会」の経験も大変ためになるものでした。その流れがこの大会で活きていたと思います。

負けて悲しい思いをすることも多々ありますが、やはり大会に参加するって大事ですね。

東京都剣道大会の記事はこちらです。

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また、昨年2017年のこの春の大会の記事はこちらです。

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次回は団体戦です!

ではまた!

コメント

  1. つけ面 より:

    一の太刀さん、
    こんにちは、つけ面です。
    個人戦、優勝おめでとうございます!!
    日頃の努力と探求心の賜物ですね。
    また、得意技になり得る新たな技との出会いもおありになられたようで、良かったです!
    そして何よりも、高校、大学と竹刀すら握らなかった同じリバ剣の中年剣士の私に大きな勇気を改めて与えてくださいましたー!
    一の太刀さんの強みは飽くなき探求心はもちろん、どんな状況であっても試合中に冷静さを失わないところではないでしょうか。
    毎度、詳細な試合展開、駆け引きを読ませて頂くたび、ホント頭が下がります。
    私も、引き続き一の太刀さんを目標に頑張りたいと思います!

    • ichinotachi より:

      つけ面さん、こんばんは。
      諸々ありがとうございます!大変恐縮であります!
      どんな大会でも、やはり優勝は嬉しいものですね!!
      しかし、「冷静さを失わない」というのはすこし買いかぶりかもしれません(汗)
      苦手なタイプとあたると結局糸口を見つけられず、似たような攻撃に終始してしまうように感じますし…
      とはいえ、つけ面さんが応援してくださいますから、がんばります!
      これからもお互い切磋琢磨いたしましょう。よろしくお願いします!

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