皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
ただいま政界は大混乱ですね。どうなることやら。
では剣道のお話です。本日は「引き面で取った一本」です。
つばぜり合いから「引き面」というケースが多いですが、今回のものは少々異なります。
決めようとして打った打突の直後のもので相手は居ついていました。
小手を打ち、その後の状況判断からすぐに「引き面」に切り替えて取った一本
舞台は2018年3月5日にありました加盟区の春の区大会:団体戦の準決勝での二本目のシーンです。
ついこの間ですね。
内容
一本目を先取し、こちらが優位な状況でした。
ジリジリと間合いを詰め、相手が打ちそうなところでお得意の「下から小手」
この技で「小手」もしくは「出鼻小手」として決めようとして打ったものでした。
しかし、その際、相手も「小手」を選択。
いわゆる「相小手」の状況。
しかし、間合いが詰まり過ぎたこともあり、相手の竹刀が私の垂の間をすり抜け身体に刺さりました。
前回の記事で書きました痛い状況です。
いてて!
と感じながらも相手をみていたため、状況が掴めていました。
相手は「頭がもぐりこんだような状態」となり、もしかしたら刺さった竹刀を抜こうと動き始めたのかもしれません。
しかし、あまりにも「がら空き」だったその「面」に反応。
相手の剣先に押し込まれて少し後ろに体重が乗った状況をそのまま活かし、「引き面」を打ちました。
それがうまく決まり一本となった次第です。
参考画像
では画像です。よろしければご覧ください。
閲覧ありがとうございました。
おわりに 「よくみえた」とはどの様なことだったか
今までの考え方としては、私の様なリバ剣で若い重要な時期にみっちりと稽古して下地を作れていない者は、例えば「小手・面」にしても、初めからそれを意識していないと打てないと考えていました。
「小手」を打ちその直後の状況判断のもとで「面」を続けて打ち、結果、素早い「小手・面」となった。というようなことはなかなか難しいのではないかと。
しかし、この大会で取ったいくつかの一本はその考えを改めさせてくれました。
もちろん「しっかりとした打突」
基本的な教えの通り「打った後、すぐさま次の行動に移せる状態をつくらねばならない」という打突がある程度できていないと難しいかもしれません。
私は数年前まではよく追い込み稽古もしていました。
ただ、それ以上に重要ではないかなと思ったのは、「目の良さ」です。
それは「反射神経などが良いから」とは別物のように思います。
前回の記事にも書きましたが、このシーン
私は、「打突した際」「相手の竹刀が刺さった際」とその状況を今でも映像として覚えているくらい、よくみえていました。
実は一昔前、自分の剣道にまったく自信が持てなかったころ、一本取ってもその状況を覚えていることができませんでした。
あれ、さっきの試合の「面」はどうやって取ったんだっけ?
てな具合です…バカではありますが、それだけが理由ではなかったと思います。
これは、「おバカなので考えて試合をしていなかった」「がむしゃら、必死だった」ということもありますが、「構えや打突した際のフォームが悪くて相手をみることができなかった」ことも理由としてありました。
「相手をよくみる」
「一眼二足三胆四力」の言葉通り、「目のよさ」が次の動作に移すことのできた最大の要因だったのではないかと。
そして、どうして「みれていた」か。
「構え」の微調整がひとつの理由にあります。
元々の私の癖で、必要以上に上半身を後ろに反らしてしまうものがありました。
それを少々前目にしつつも、すぐに「踏み込める」ような両足の重心バランスをとれるものにできたことで、より「みやすく」感じることもできました。
この「構え」については簡単には説明できない感覚的なものもあり長くなるのでここでは割愛しますが、これで多少でも「目がよくなった」ことは間違いありませんでした。
打突している時などにあごが上がったりすると相手をよくみれません。
身体の「上下運動」をできるだけしないように動くことがより「みえる」ことにつながります。
今回はそれに近づけたから。
そのおかげで「相小手」の後に即座に「引き面」へと移すことができ、この一本がうまれたように感じます。
よくみえていれば、私の様なオヤジでも多少はそのような「連動した動き」ができるのだと思えたことは、私にとっては大きなものでした。
その感覚を忘れないようにしたいものです。おバカなのですぐ忘れそうで怖い…
何かの参考となれば幸いです。
ではまた!
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