皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
本日はお日柄もよく気持ちのいい一日でした。
では剣道のお話です。本日は「内村良一選手を好き勝手に分析する」です。
この回は「私の独断と偏見にとんだ分析」となります。
異論も多分にあるかと思いますが、何卒ご了承ください。
内村良一選手の剣道
言わずと知れた内村良一選手。
誠実で剣道に対する真摯な姿勢をよく拝見しますが、その剣風はどのようなものでしょうか。
私の印象では20代の頃は「一足一刀の間合い」から攻め合いをすることはほとんどせずに、とにかくガンガン前に詰めていき相手に考える時間をあまり与えないような剣道だった気がします。
その圧力に耐えられず手元を上げたところに、あの得意の「小手」が待っている
そんな場面を何度もみました。
そして、2018年現在はより成熟した剣道をみせてくれます。
得意技の「小手」のキレは相変わらず。20代の頃と違うのは返し技の鋭さがよりました感があります。
「面」や「小手」を打ってきた相手に「表鎬で返しての面」をくりだし相手を仕留めていきます。
一方で、「胴」は時折繰り出しますが、「突き」を打つことはほとんどありません。
「面」と「小手」以外で一本をとったところをほとんどみないほど、その得意技で相手を仕留めています。
また、内村選手が前に詰めてきた際に「出鼻面」を打たれるケースを何度かみたことがあります。このあたりが少し弱いところなのでしょうか。
得意技
■攻め足と剣先で手元を上げさせての「小手」
相手の手元を上げさせることに長けていてそこにすかさず「小手」を打ち込んでいます。
半歩から一歩、右足のみ、もしくは踏み込むと同時に相手の剣先を押さえたり打突にみせて手元を上げさせています。
これが皆さんわかっているでしょうが、試合時間内のどこかでその状況に追い込まれてしまうように感じます。
必殺の得意技ですね!
■「返し面」
また、相手が「小手・突き・面」に対する「返し面」もよくおみかけします。
特に「面」と「突き」に対してこの「返し面」で一本にする印象があります。
さらには中途半端に前に詰めた場合でも決めているところを何度かみたことがあります。
この二つに近い技で決めている動画がありました。
ちょっとみにくいかもしれませんが、一本目が「小手」23秒頃。二本目が「面」4分10秒頃です。
相手は2018年の全日本選手権でも対戦した筑波大時代の林田選手です。
剣暦
■全国中学校総合体育大会 個人優勝・団体優勝
■全国高等学校総合体育大会 個人優勝・団体優勝
■玉竜輝全国高校剣道大会 団体優勝
■関東学生剣道選手権大会 個人優勝2回
■全日本剣道選手権大会
優勝3回 準優勝4回 三位1回
驚嘆する剣暦ですね。
これだけの実績を残してもその向上心がなくなることがないことも凄いです。
私などですとこのなかのどこかの大会で優勝でもしたらそれでお腹いっぱいになってしまうでしょう…
その「精神力」「志の高さ」は内村選手の特徴でもありますね。
分析(トップフォーム)
ちょっとした企画として能力をデータ化してみました。
私がみている内村選手はこんな感じです。
面技:A
小手技:SS
胴技:C
防御力:A
打突スピード:B
その他の技:C
身体的強さ:B
美しさ:B
攻めの圧力:A
精神力:SS
得意技の必殺度:SS
返し技:S
出鼻技:B
突き技:D
■代名詞となる得意技
攻め足と剣先で手元を上げさせての「小手」
表鎬からの「返し面」
おわりに
あくなき剣道への情熱を持っている内村選手ですが、私の最も印象に残っている試合は2015年に日本で行われた世界大会決勝の試合です。
以前も少し書きましたが、この試合の内村選手は大将として、負けなければ日本の勝ちというところで登場します。
相手の選手は勝たねばなりませんから猛攻撃してきます。
しかし、内村選手は「攻めながら」相手を疲弊させていきます。そしてついには相手の動きは明らかに鈍くなり、打突することもままならない状況にまで追い込んでしまいました。
あの「パワー」「スピード」が最大の特徴の一つである相手に対してです。
とてつもないプレッシャーの中、負けてはいけない状況でそこまで相手を追い込んでしまう程の「引き分け」などそうあるものではありません。
私には衝撃的な試合でした。
あの日の内村選手の表情を忘れることはありません。
とてつもない「集中力」です!
■内村選手について少し書いた記事はこちら
これからも内村選手には選手としても活躍し続けてほしいと思います。
ではまた!
コメント