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【観戦の巻】第59回 東京都剣道選手権大会

剣道

一の太刀でございます。

前回は全日本剣道選手権の東京都予選会の参加の記事でしたが、今回はその観戦記です。

第59回東京都剣道選手権大会(第68回全日本剣道選手権東京予選会)2020
一の太刀でございます。 今回は来年3月に開催予定の「第68回全日本剣道選手権の東京予選会である東京都剣道選手権大会への参加」の記事でございます。 ここ数年は初戦敗退ばかりです。 といっても最高でも2戦目までしか勝ち上がったことのない大会ですから...

 

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東京都剣道選手権 観戦記

おそらくは新型コロナの影響で、警視庁・皇宮警察の特練員の皆さんは不参加となり、例年にない珍しい大会となりました。

参加人数はそれでも152人と多く、学生時代に名を馳せた名手たちも出場しています。

すべての試合は当然チェックできませんが、個人的に見ていて気になった選手をご紹介できればと思います。

試合ルールについて(鍔迫り合いからの引き技)

前回の記事と同様のものを記載しますが、まずは今大会のルールが以前と少々変わりました。

・面にシールドをつけること

・マスクをつけること

コロナ禍ですからこれは必須です。

さらには

・鍔迫り合いおよびそこからの引き技の原則禁止

その際に

・密着してからすぐに出す引き技

・体当たりで崩して出す引き技

これらは有効とのこと。

開会式で発表されたのですが、お話しいただいた先生がはっきりとおっしゃっていたのが「昨今はだますような卑怯な引き技を使うものもおりますが、正々堂々の剣道をしてください」と

このルール変更が大きく試合展開を変えることでしょう

西東京・鈴木選手

たしかこの方は警視庁の特練選手も数チーム参加する東京都剣道大会にて西東京の代表選手として活躍されていたかと思います。

どの打突部位でもなんでも決めることのできる実力で、今大会は杉並の元全日本学生チャンピオンである村瀬諒選手にも二本勝ち

以前も警視庁特練選手相手に初めに一本目を取られながらも圧巻の試合運びで二本を取り返し勝っているところを見ています。

その実力は折り紙付き

素晴らしい剣道ですくなくともベスト16までは勝ち上がっていました。

こちらは今大会ではありませんが、あの警視庁・宮本選手相手にも素晴らしい剣道で組み合っています。残念ながらこの試合は負けてしまいましたが、その実力がわかるものでしょう。

新宿区・佐々木裕太選手

佐々木選手はあまりフットワークを使う選手ではありません。

しかし、剣先での攻め合い、応じ技など素晴らしく、私としては大変美しい剣道をされているなと思う方でした。

画像も映像もなくて残念ですが、名前をあげさせていただきました。

千代田区・吉谷選手

吉谷選手は実業団選手としてご活躍されているようです。東京の郁文館から慶応大学へ進学されたようです。

その構えは相手に正対し、正統派の剣道とお見受けしました。

腕も長そうです。

なんといっても「間合いを詰めながら面と見せての小手打ち」が素晴らしく、独特の間合いといいますか、切れる技であるなと思わせるもの。

素晴らしい剣道で勝ち上がりましたが、ベスト16の五回戦にて港区のあの梅ケ谷選手と相対し、敗退してしまいました。

とはいえ、その剣道スタイルに私は共感しました。

おそらくまだ20代半ばの青年ですし、今後の活躍を期待しております。

こちらも負け試合となってすみませんが、梅ケ谷選手との試合をこちらにあげさせていただきました。

学生クラブ・設樂選手

法政大学から参加された設樂選手ですが、ベスト8まで勝ち上がりました。

優勝した学連剣・山本選手に敗れはしましたが、技量ある剣道をみせてくれました。

先ほどの吉谷選手もそうでしたが、設樂選手も「手元を上げさせての小手」が得意のようです。

どうも私は彼らが打つような小手が好きらしく、あげさせていただきました。

もちろん、小手だけでなく、そのほかの打突も素晴らしく、全日本まであと一歩というところまで進んだ実力は間違いないものでしょう。

港区・梅ケ谷選手

今大会は原則「鍔迫り合いからの引き技」禁止という前例のないルールで行われました。

言わずと知れた梅ケ谷選手ですが、得意技の一つである「引き技」が思うように使えないことは少々不利になるのではと思いましたが…

さすが梅ケ谷選手といったところでしょうか

そのようなルールにもものともせずに勝ち上がりベスト8まで進みます

国士館大学職員の世田谷・村冨選手と相対します。

村冨選手はその190㎝あるのではという体格を活かして相手が攻めてきても「上から面」を乗せてバシバシと決めてきた猛者

身長差はかなりのものでしたが梅ケ谷選手はものともせずに戦っていました。

一進一退の攻防の中、延長戦で残念ながらその「面」を打たれて敗れはしましたが、さすがは梅ケ谷選手というところを見ることができました。

補員決定戦ではしっかりと勝ちをおさめています。

学連剣・山本選手

山本選手は過去にもこの東京都から全日本剣道選手権へ出場した経験のある歴戦の強者ですね。

すでに40歳も半ばの年齢のはずですが、そのような方が優勝されるとは、素晴らしいの一言です。

打つ機会をよくよく理解されているのでしょう

懸中待・待中懸で攻めてよし、受けてよしの剣道といいましょうか

まったくもって恐れ入りました

世代も近いですから山本選手の活躍はうれしく思います。

全日本でもご活躍をお祈りしています!

おわりに

今年も素晴らしい試合が多くみられましたが、新たな鍔迫り合い・引き技のルールがいくつかの試合で影響をおよぼしたことは言うまでもないでしょう。

個人的にはありがたいことですが、剣道の伝統としては良いか悪いかはなんともいえないところでしょうか。皆さんはいかが思われますか。

剣道が良い方向に進むのであれば言うことありませんね。

かつては奇才・乳井義博先生が「足払い」を禁止したことについて苦言をのべていましたが、それとは別物と思いたいところです。

年明けて2月の全日本選手権の東京都代表選手は次の通りです。

優勝  学連剣・山本選手

準優勝 千代田区・中嶋選手

第三位 世田谷区・村冨選手

第三位 千代田区・石田選手

東京都代表として全日本でのご活躍をお祈りしています!

ではまた!

 

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