【お詫び】この記事の足運びは「抜き胴」のものとしてお考えください。「返し胴」については新しく記事を書き足しましたので、こちらも宜しくお願いします。
また、2016.11.20に「抜き胴」の画像も下段に追記しました。
失礼しました。
「面返し胴」
皆さんこんばんは。今シーズンは台風が大暴れしておりますが、以前は台風と言えば九州・沖縄通過が多かったかと思いますが、今回は東北・北海道が甚大な被害を受けていることは小さくない衝撃です。どこを通ってもこれ以上被害がでないことを祈るばかりです。
では剣道のお話です。本日は胴技の中での「抜き胴」か「返し胴」かというものです。
この二つの技は似ておりますが共に駆使する方はあまりいない様に感じます。
この二つの胴打ちの特徴を以下に記載してみます。
・相手の面に対して低いリスクで技を出すことができる。
・多少タイミングがずれても一本を取れる可能性がある。
・応じ技の中でも比較的容易に会得できる。
こんなところでしょうか。
この中では特に3つ目の「応じ技」の中でも覚えやすいということが私は重要かと思います。誰でもコツさえつかめば一本を取る技として自分のものにできるということは大きいと思います。
試合でなかなか勝てない方は相手が何もしなそうだと思い自分のタイミングで面や小手を打つことがほとんど。という内容が多いように感じます。
ここから助けになるのがこの抜き・返し胴となります。上手にこの応じ技ができるだけで勝ちを拾うことも少なくないと思います。困ったときの抜き・返し胴(笑)
応じ技としての胴打ち
私はかつて、抜き胴を選択しておりました。理由は身体と首を右斜めに推進するだけで「抜く」ことができ、そのまま胴を打つという簡単さからでした。しかし先生に聞いた話ですが、真剣では抜いても肩越しに切られてしまうから、返し胴の方が技として良いかもしれないとのことで返し胴に切り替えました。
また、抜き胴には一つリスクがあります。相手が面を打ってくると思い始動し始めて竹刀を左に回した時、小手が空いてしまいます。相手が良い機会で小手を打ってきた場合、一本取られてしまう可能性があります。私は実際この状況で取ったり取られたりした経験があります。
もちろん、返し胴にも面を先に取られてしまう恐れがありますので、そこは何とも言えませんが、現在の私は「返し胴」を選択しております。
返し胴 稽古法
基本的には「攻めて相手がこらえきれずに面を打つように誘導して返して胴」かと思うので、前に出て胴打ちです。
しかし、「誘いの隙」を作るため「打ちたがっている相手に一歩あえて下がり、面を誘導して返し胴」という方法もありかと考えます。ただしこの場合、相手の前にくる圧力に負けた場合は相手の面にやられてしまう可能性が高くなるかと思います。
足さばきは日本剣道形の七本目の胴とほぼ同様に考えて間違いないかと思います。
念のため足さばきの参考画像を添付します。
たまにこの応じ技で胴を打った後、歩み足ができず抜き切ることができない方をお見受けしますが、もうこだわらず歩み足を使ってくださいませ。
私はリズムとして1、2、3のノリで以下のイメージで行ってます。
1、右足と上体を右に移動すると同時に竹刀を上げて相手の面を受ける(抜き胴の場合はここで竹刀を左に引き付ける。以下同様)
2、返して胴打ちと同時に腰をひねり抜けきる
3、抜け切った勢いのまま左足が右足を越え歩み足で抜けて残心
返し胴 打ち方
比較的会得している方は多いと思いますが、参考として一応私の返し胴画像を添付しますね。
といっても稽古では最近あまり返し胴を使わないので良い画像が見当たりませんでした。分りやすいものがあったらまた差し替えますのでご了承ください。
すり足で一歩前に出ました
いかがでしょうか。
1、返して
2、胴打ちして
3、左足で抜ける
というリズムで慣らしてみると、多少タイミングが遅れたり、近間すぎても腰のひねりで竹刀を抜き切れば一本になる可能性は高いと思います。
そして、「抜き胴」ですが、私まったく使いませんので画像がありません(謝)
【追記】面抜き胴 画像アップしました 2016.11.20
久々に抜き胴をやってみました。この技は古くから使っていたのでうまくいきました。画像を宜しくお願いします。
リズムは変わりませんので
リズム「1」の返しの部分だけ変えるだけで成立するかと思います。
1、より上体を右斜め前に推進しつつ竹刀を左に折り曲げる(引き付ける)
おわりに
あくまでも剣道は「面」がしっかり打てないと、その先の成長にはつながらないと思いますので主として「面」、副として「胴」と私は考えます。
まずは伸びのある腰の入った面打ちの稽古を中心にしていきたいですね。
面打ちの過去記事です
それではまた!
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