皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
最近は寒い日が続きますが、来週は関東では最高気温19℃予想も出ています。寒暖の差に気を付けましょう!
では剣道のお話です。本日は「試合審判規則改正で「竹刀の太さ」やら「面・小手の布団の長さ」などのチェックが厳しくなる?」です。
昨今の主流となる剣道の着衣につきましてはスリム化といいましょうか、面布団や小手布団が短くなり、竹刀も試合用として手元に重心をおき、剣先が細いものが多くみられるようになってきました。
その流れに「まった!」をかけるべく、全日本剣道連盟が規則改正に乗り出したようです。
【追記】2019年4月より正式に改正
この記事にある内容含め正式に改正が決まっております。
■全日本剣道連盟公式HPより
「剣の理法」「安全性」「公平性」がポイント
この度、全日本剣道連盟が「竹刀及び剣道具安全性検討特別小委員会」なるものを立ち上げ規則改正を行います。
見直し内容
昨年2018年にて「剣道試合・審判規則」の一部見直しに向けて打ち出した案に対して、広く意見募集をしていました。
■「見直し内容」が確認できる意見募集ページ(意見の募集は2019年2月1日現在、終了しています)
■その意見に対する返答ページはこちら
主に「竹刀」「面・小手」「剣道着」についてです。
改正に向けての反対意見はなかったとのことです。
「竹刀」について 要約
主に操作性を高めるために剣先の部分を細く削り軽くしたり、異物を入れたりしてはいけません。
竹刀が折れやすくなり、安全性に欠きます。
「剣道具」について 要約
最近の流行りとして面布団、小手布団が短いものが多くあります。
「面布団」は肩関節を保護する長さ、「小手布団」は肘から手首のハジの長さの1/2以上を保護できる長さが必要。
「剣道着」について 要約
剣道着の「袖」の長さは肘を保護する役目を果たせる長さ(構えた際に肘関節が隠れるもの)
改正についての委員会声明
この結果をもとに委員会より声明文がでています。
■声明文はこちら
要約
■竹刀の剣先を細く削る
→竹刀が折れやすくなり安全性に欠ける。剣の理法に反し、公平性に欠く
■面、小手布団、道着の袖を短くする
→肩関節や肘関節などを守る安全性に欠ける。打突部位を小さくすることにより公平性に欠く
これらは容認できるものではない
この様な内容かと思います。
今後これらを着用・使用する場合は審判より注意または使用中止を指導されることになりそうですね。
おわりに
近年では、男性ファッションにおけるドレスシーンでは極端なカジュアル化(スリム化)された流行から、クラシック回帰の流れになり、プリーツ入りのパンツ(太目のズボン)など代表されるものに流行がうつっています。
それと同じ様に剣道界も極端にスリム化された装いに歯止めがかかりました。
私のとしては、もともとジャストフィットな服装が好きなのですが上記の画像はいかがでしょうか…
しかし長すぎる道着の袖なども小手を隠してしまいますし、そんなにジャストフィットなものなど、特に成長期の子供たちとしては非常に難しい課題となりそうです。
私としてはできればもう少しだけ面布団を短くしたかったのですが、それはやめた方がよさそうですね。
ところで、前提として本当がどうかは定かではないお話ですが、私が聞いたことのある話としてはとある警視庁の特錬選手では大会に臨む際には規定ギリギリの軽さのものを複数本用意するとのことです。これは大会中に竹刀がへし折れることを予想してのものだとのこと。(東京都大会は竹刀検査あり)
たしかにその方の剣風は力強い(強引なところもある)ようにお見受けはしましたが…
また、関東や全日本実業団の大会では大会前の竹刀検査がないからか、軽い女性用の竹刀を使用して試合に臨んでいる方がそれなりにいるとのことですが、本当でしょうか…
まあ、余談はさておきなんにせよ「安全性」「公平性」を重要視されるのは良いことですね!
ではまた!
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