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崩して相手の手元を上げさせる攻め方 「上下の攻めから溜めをつくる」

その他

皆さんこんばんは。一の太刀でございます。

関東ではようやく梅雨らしい湿度の高い雨の日がありました。過ごしにくいですが、雨も降ってくれなければ困りますからね。たまには雨も良いものです。

では剣道のお話です。本日は「攻め方の一つ、崩して相手の手元を上げさせる方法」です。

ご存知のように剣道では「攻め」がとても重要になります。

「攻め勝ってから打つ」それが一つの目標でもあります。

しかし、「攻め」とはとても奥が深く、万人に通用するものなどを会得するにはとても難しいものですね。

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攻めとは「主導権を握り、相手を動かすこと」

「相手を受動的に動かし、こちら主導で仕掛けていく」

その様に大枠では考え、意識して普段は稽古しています。

しかし、本日は単純に「いかに相手の手元を上げさせるか」という一点に注力して話を進めたいと思います。

お手軽にできる「攻め方」

試合では、特に相手の手元が上がることは良くあります。

「それを狙って」攻める場合と「偶然手元が上がった」場合とでは、次の打突に大きな差ができてしまうのではないでしょうか。

そして「狙って相手の手元を上げる」には、事前の「崩し」が必要となります。

私でもできるので、恐らく誰でも「狙って手元を上げさせることができる方法」をご紹介。

本当に比較的簡単にできる方法ですので私としては非常におススメのものです!

恐らくは、いろいろな方法があるのではないかと思います。あくまでもその中の一つの方法として見ていただけると幸いです。

上下に攻めて「溜め」を作る

1、遠間や一足一刀の間合いから1~2歩、前に詰めます。

詰めながら「剣先」は相手の「眉間から喉元」あたりを攻めます。

2、常にではありますが、詰めきったところで下半身は「いつでも打突できる状況」にもっていきます。

その詰めきったタイミングで「剣先を膝元へ」下します。

以上。

下段のから打突を私は良く使うのですが、その中の一つの攻めです。

下段の記事も連動しますのでよろしければご覧ください。

「下段からの攻め」で「小手・面・突き」をワンランク上の技へ!
皆さんこんばんは。一の太刀でございます。 もうすっかりイチョウの葉も色づいてきましたね。紅葉と合わせて街を歩くにこの季節の楽しみであります。 では剣道のお話です。本日は「下から攻める」です。 久々の技術ネタ。 ただし、常におこなうものではない一...

では画像をいくつかご覧ください。

事例①

ここで「溜め」を作ることで、この後どのような打突をするにしても初動を素早くすることが可能となります。

事例②

もしかしたらこのタイミングで「面」にいけば決まっていたのかもしれません。しかし、ここでは「手元を上げさせる」ということを見てください。

完全に手元を浮かせました。

一本にはなりませんでしたが「崩し」としては成功だったかと思います。

事例③

「溜め」を作り素早く「下から小手」へ

一本となりました

その他の参考記事

次の「小手打ち」の記事の某試合で一本を取った小手の画像も同様の「崩し」からのものですのでよろしければご覧ください。

剣道 一本を取る「小手打ち」の方法【重要】  
2017年3月にて小手打ち画像「追記」しました。 皆さん、こんばんは。実は今週の9月3日(土)は全日本剣道選手権の東京都予選が控えております。昨夜はそれまでの最終稽古日の可能性が高かったので、気合を入れましたが、気合ほどの調子は出ませんでした(...

まとめ

この方法で「結構な確率で」相手の手元は上がります。

その後どうすべきかはその状況次第になるかと思います。

また、私の場合はかつてよく得意の「下から小手」で一本決めていたのですが、最近は打突フォームが悪く、あまり一本になっていません。

一本となり得る打突ができる前提ということになりますでしょうか。

この攻めをどう活かすか。

これがまた問題となるかと思いますが、「相手を誘導していく方法」の一つとしてはとても有用だと思います。

「攻め」についての過去記事はこちらです。

理解できれば剣道は変わる! 「攻め」のヒントは
2017年6月23日(金)追記しました。 皆さんこんばんは。私の住んでいるマンションは初めての大規模修繕工事をしておりますが、何がツラいかと言いますと網戸を外されたことです。言い換えると窓を開けることができなくなってしまいました。これが地味にツ...

崩して手元を上げさせた後、どの様にするかは皆さん次第!!

ではまた!

私もこちらでミツボシの小手「道」と「虎」を購入し愛用しています
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一の太刀 剣道ブログ 

コメント

  1. 水草 より:

    「下攻め」は確かに基本的な崩しですが、弱点もあるなぁ、と感じています。
    ・下攻めした瞬間に突きをくらう。
    ・当然、上段には無謀。
    ・相手が強いと抜き面をもらう。
    ・左足のひかがみが緩む→アキレス腱に負荷が掛かりすぎる→断裂

    • ichinotachi より:

      水草さん、コメントありがとうございます!
      ・下攻めした瞬間に突きをくらう。
      竹刀を下げていることで突きが空きますね!よほど事前から予測されたか、攻めが弱い場合はそうなる可能性を感じます。
      ・上段には無謀
      たしかに腕を上げている上段では初めから意味をなしませんね。
      ・相手が強いと抜き面をもらう
      すみません、どのタイミングのことかちょっとわかりませんでした。
      ・左足のひかがみが緩む
      「小手打ち」の記事の画像を見ていただきたいのですが、ひかがみに関しては身体の運用次第かと思います。
      しかし、この記事の画像ではそう思われますね!私はまだまだです。

      ご指摘のようにやはり「面打ち」に怖さがなかったり、「攻め」に鋭さがなければ、相手にうまく対応されてしまうかと思います。
      また何かあればコメントくださいね!

  2. あきんど より:

    こんにちは。いつも楽しみにしています。このブログ記事は興味深く、私は簡単でいい攻めだなと思い普段の稽古でやってみました。皆さん手元が浮くのでビックリでした。入りや攻めや張り、タメが甘いと浮かないですね。いろいろ試すと楽しいです。また参考になるブログ楽しみにしてます。

    • ichinotachi より:

      あきんど様、こんばんは!こちらにもありがとうございます!
      多少でも使えそうなら幸いです!
      色々問題点もありますけれども。
      また何かあれば気軽にコメントくださいね!
      よろしくお願いします。

  3. 剣心一女 より:

    一の太刀 先生

    はじめまして。
    とても面白く、ためになります!
    もうすぐとてつもなく大きい大会に出なくてはいけないので、
    大急ぎで参考にさせていただきます。

    • ichinotachi より:

      剣心一女さん
      コメントありがとうございます!
      少しでもお役にたつといいのですが。
      しかし、先生だなんて恐縮です。何かあればいつでもコメントください!
      試合がんばってくださいね!
      よろしくお願いします。

      • 剣心一女 より:

        一の太刀 先生

        お返事ありがとうございます。
        はい、頑張ります!と言いたいところですが、
        私なんかはおよそ場違いなほどの大きい大会でして
        せめて、負けないようにすることさえ野望のような感じです

        あまりに未熟で、なぜ剣先を下に下げると相手が手元を浮かすのかが、
        よくわからないですが
        リアルで稽古をつけていただきたいと思ってしまいます……

        他の記事も読ませていただいていますが、
        一の太刀先生は、きっと素敵な方だろうなあと感じました。

        またよろしくお願いたします。

        • ichinotachi より:

          剣心一女さん
          おほめいただきありがとうございます!しかし、そんなに素敵ではないと思いますよ…
          剣先を下げると相手の手元が上がりやすい理由は私も正確にはわかりませんが、
          おそらくは上・下と二回の動作があることで打ってくると感じて無意識な場合も含めてそうなるのではないかなと。
          その際に「面」を打ってくる方もおりますけれども。
          大会への参加は良い経験にもなりますよね。
          私も剣心一女さんに負けないように試合には出続けたいと思います!

          ところで剣心一女さんのブログも拝見させていただきました。
          「ロッキー」いいですよね!私も好きです。

          今後ともよろしくお願いします。

          • 剣心一女 より:

            一の太刀 先生

            私のブログをお読みいただいたのですか。
            お恥ずかしい限りです……
            知識も経験もないなりに、いろいろ考えているだけでして。
            でも、ありがとうございます。

            先生のブログのおかげで、改めて攻めについて考える機会を得ました。
            また、コメントさせていただきます。
            よろしくお願いたします。

          • ichinotachi より:

            剣心一女さん
            思案するって素晴らしいですね!素敵なブログと思います。
            ガラではないのでさんづけで今後ともよろしくお願いします!
            試合応援しております。
            ではまた!

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