一の太刀でございます。
10月2日にて秋の区民大会が開かれました。
私も参加させていただきました。
コロナ禍により2年間の中止から昨年度は運営関係者皆様がたのご尽力により大会は行われましたが、参加者は減っていました。
しかし、今年は人数も増え、活気が戻ってまいりました!!
■昨年のこの大会記事はこちら
個人戦
私は36歳以上の部で参加しました。
参加人数は22名
例年に近い参加者数になりました。
少しずつでも参加者が増えると嬉しいですね!
二回戦【初戦】
歳のせいか、いや、おそらくは体重増加のせいで最近はどうも身体の重さを感じます。今がリミットギリギリといったところでしょうか。これ以上体重が増えると危険な気がしています。
また、しばらく身体を動かさないと本調子になるに程遠く、準備運動を入念にしなければならないと感じるお年頃な今日この頃。
しかし、ウォーミングアップはなかなか多くとれません。
それもあってゆっくり様子をみながら試合を進めたい思い。
お相手は某高校の教員の方。
まずは様子見です。
やり取りしている中で感じたのはどうもかみ合わないということでした。
さらには自身の動きも硬さが感じられ気分的にもよくありません。
攻め入って小手が決まったかと思いましたが一本とならず。
お相手が前に詰めて防御態勢に入ったところを瞬間的に引き面を打ちました。
お相手には申し訳ありませんでしたがこれが一本となります。
その後誘って出鼻狙いの面を打つとこれが決まりまして勝負あり。
一安心!
三回戦
某剣友会の方。
初めて相対します。大柄で反応も早い方でした。
小手を誘う動きをすると反応が早いがゆえに動いてくれるのですが、間合いが遠かったり、竹刀で防がれたりで小手返し面がうまく決まりません。
途中に面抜き逆胴を打つも審判の旗は上がりません。
長い時間戦いました…
正直もうヘロヘロの状態です。
しかしお相手は小手を打った後などに防ぐときに裏の面が空くと感じていたこともあり、そこになんとか打突することができて
面ありで勝利することができました。
非常につかれました…疲労感マックスです。
ともかく勝ててよかったです。
準決勝
某鉄道系グループ実業団の方。
初めて対戦します。この方どうも見たことあるなと感じていて試合後お聞きしたら東京都の大会などにもやはり参加されており、そこで拝見し、きれいな剣道をするなあと感じた記憶がよみがえりました。
実力はお相手が上でしょう。
しかし負けたくありません。
気持ちを入れ直して試合に臨みます。
いくつかのやり取りの後、間を詰めて小手を打ちますとお相手は返し胴の態勢。
直後にまた返しはないであろうと想定し、間髪入れずに飛び込み面を打ちます。
しかし!
お相手は再度返し胴を狙っていたようです。
防いだつもりもうまく打突されてお相手の「胴あり」
こちらも負けじと返し胴を打ちますが審判の旗は上がらず。
試合時間3分の短さから思い切って終盤に片手突きを打ちますが、これも不発。
どれも一本にするには足りないものがありました。
試合終了です。
うまくやられてしまいました。
うーん、もうすこし戦いたかった(涙)
準決勝敗退。三位入賞です。
団体戦
三人制の団体戦です。
我がチームは先鋒が20代半ば、中堅が30前半の若手、大将が私であります。
12チームが参戦されます。
午前中の試合で体力消耗度は近年の大会中一番と言えるほどヘロヘロな状態ですが、試合になればそれなりに動けるでしょう!
二回戦(初戦) 某剣友会Bチーム
今大会最大派閥の剣友会さんのBチームとの対戦。
先鋒が勝ち、中堅も勝ちで勝負ありの状況での大将戦です。
気が楽で良いですね。
お相手の初戦を拝見していましたが面が得意な様子。
早々にその面を返して胴!
胴ありで二本目です。
しかし、その後がいけなかった…
その後の展開で私は面が決まらず、意地になってあまりにも多用したせいで、お相手に完全に狙われて出鼻小手を二本頂戴し、逆転負けを喫しました…
チームメイトよ、ありがとう!
準決勝 某鉄道系グループ実業団チーム
先鋒が引き分け、中堅が一本勝ちで大将戦。
大将戦がチームの勝敗を決します。
とは言え引き分ければチームは勝ちますから気持ちはだいぶ楽でした。
お相手は個人戦でも戦い、私が敗退いたしました!!
ここでも負けてしまえば次回戦うことにも影響してしまいそうですから、今度こそ負けられません!
じっくりいきたいところ。
お相手は一本でも取りにいかなければなりませんから、やはり積極的にきました。
こちらも飲まれないように積極的にいきます。
直後お相手の攻めて面が私の竹刀の上から飛んできました!!
一本になりませんでしたが、上背のある方を相手にはこのような打突を気をつけねばなりません。
個人戦の際にも考えたのですが、やはり決めるには上の技より下の技のほうが良いのかなという思いが湧いてきます。
小手から面。
決まりません。
その直後にお相手が間を詰めてきたところを上下の攻めからの小手!
これがうまく決まり小手あり!!
あ~よかった!
これでチームはかなり有利になりました。
その後もお相手はジリジリと攻めてきます。
私も抵抗しつつ、小手面!
先ほどの小手面も同様ですが、打突部位に当たるも一本とならないところが勉強のしどころです。
このシーンはお相手に入られてのものですのでなおのこと。
そして思い切って下から小手を打つとお相手の打突部位にかすったかどうかといったところ。
これがありがたく一本となり勝負あり!
本日の私のベストバウトでした。
決勝戦 某学校法人教職員チーム
こちらのお相手チームは伝統ある剣道部を持ち、長らく剣道界に貢献してきた学校です。
実は朝から少しざわついていたのです。
なぜなら、そこに見覚えのあるお名前が…
現在、東京都大会などに出られている方なら知らぬ人はいないであろう、某名門大学出身で都内屈指の実力者。
この地区の地縁を感じなかったため、なんでこの人がこの地区大会にいるのよ…と驚きました。
聞くところこちらの学校の教員になられたとのこと。
一般男子の35歳以下の部でも当然の様に優勝しておりました。
圧倒的な強者。
大会最後の試合となる団体の決勝戦、ギャラリーやお相手チームの大勢の生徒の応援…
これでは我々は完全な引き立て役になってしまう…
まー、でもがんばろう!とチームメイトとは気を取り直して挑みます!
先鋒は二本負け、中堅は取り合いの中、三本目を取られて負け。
残念ながらチーム敗退は決まりました…
そしてあの強者の登場…
しかしながら、気持ちは落ち着いていました。ある種の諦めもあったかもしれません。
とにかく情けない試合だけはしたくないので積極的にいきましょう。
出鼻狙いの面や小手からの面など悪くありません。
お相手は担ぎ小手。
そして間合いを詰めてきたところに出鼻面を打とうかと思うところにまたもや担ぎ小手!
これがお相手の一本となります。
うーん、やられました。
ちょっとやそっとでは構えが崩れないことは知っていましたので二本目開始直後に私は片手突きを打ちますが…
お相手は出鼻面!
突きは打突部位に入りはしますがお相手の勢いの強さに私は竹刀から手を放してしまい、クルクルと回転しながら飛んでいきます。
私の反則一回。
苦しいところです。
その後もお相手はこちらが攻めても崩れることはなく、また、打突の鋭さには地力の違いをはっきりと感じます。
まさしく正剣。
こちらが中心を取ったと思いつつ面を打つも、お相手にとっては大したことではなく恐らく出鼻狙いの面がきて、結果は相面。
ふっと気が抜けるかというタイミングで鋭い片手突き。
一方こちらは攻め手がまるでなく、動画を見てもわかる通りで、お相手はまるで崩れる様子はありません。
出鼻を狙った面を打ち良いタイミングであったと思うもうまくかわされます…
困ったな~と思っていた矢先、とりあえず小手を誘ってみようと仕掛けるとお相手は勢いのある飛び込み面。
私の横を駆け抜けてお相手は試合場の角へ。
そこをゆっくりと間合いを詰めながらふと思いました。
「なんだかまた面を打ってくる気がする。」
そこで適度な間合いに入ったところで面抜き逆胴を狙うと…
うおー!!面がきた!!
逆胴!
これが決まりました!胴ありです!
そして三本目。
「まさかまた直後に面なんてこないよね…」
と思いつつも、もしかしてと合気(相気)になった刹那。
私は小手。
お相手は面。
出鼻小手となり、小手ありで勝負あり!!
これには自分でも驚きました。
チームは準優勝です。
おわりに
興奮冷めやらぬ中、決勝で対戦しました強者に挨拶させていただきましたが、穏やかな対応に感服しました。
10回、いや20回やっても一度勝てるかどうかといったお相手でしたが、動画を見返すと、やはりお相手としては様々な要素がある中で本来の試合展開と実力ではなかったように感じます。
自分の子供でもおかしくない年齢差でしたが剣道に年齢はあまり関係ありません。
素晴らしい正剣で勉強させていただきました。
とは言え私としてはありがたく勝利の美酒をいただきたく存じます。
試合内容では団体戦準決勝戦がよかったなと思いました。
毎回ですが、皆さんへ試合後のご挨拶へいきますと丁寧で紳士的なご対応に嬉しくなります。
また、個人戦と団体戦の合間に時間があったのですが、かつて相対しました別の剣友会の方からもお声掛けいただき地稽古を少しさせていただきました。
これも嬉しい出来事でした。
個人的に大変実りある大会でした。
運営に携わられた関係者各位にお礼申し上げます。
また、対戦いただいた皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
ではまた!
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