皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
連休はいかがお過ごしでしょうか。台風が日本列島を横断するようですが、皆さんお気をつけてください!
では剣道のお話です。本日は「最近の面打ち」です。
「面打ち」といっても色々ですね。
まずは基本的な一足一刀の間合いからしっかりした「面打ち」ができることが最重要であります。
■過去記事参照
そこからさらに「面打ち」にいくつかのバリエーションを持っていれば相手はより混乱するでしょう。
「攻撃の幅」が広がる訳です。
■「下段」から打ち込む
■基本的な「面打ち」と竹刀を上から押さえての「面打ち」
■「担ぎ面」小さく担ぐ
今回は追加バージョンでありつつ基本に近いものです。
相手が気付かない程度に中心を取って「面」を打つ
以前、「攻め」についての記事を書きました。
このブログの中でもよく読んでいただいているものなのですが、ここでご紹介している「攻め足」で右足を半歩から一歩前に出す「攻め足」を行いながら相手の中心をとって打つ「面」です。
メリット① 相手に反応されにくい
押し込むように中心を取ろうとすると相手の反発がきます。それを利用して「小手」を打ったりする方法もあるかと思いますが「面」を打つ場合は相手に対処されやすくなってしまうことになります。
この「面打ち」では相手に「気付かれない程度」に竹刀をずらして中心を取ることで反応されにくいというメリットがでてきます。
メリット② 「速い面」が打ちやすい
半歩前に右足を出すことで「攻め足」とし、出しながら中心を取る。
このタイミングで身体はすぐに面に跳ぶことができる形になっています。そこから素早く面を繰り出すのですが、すでに半歩から一歩前に出ていることで、相手との距離が「一足一刀の間合い」より近くなっており、短い距離で打てることで「速さ」も出やすくなります。
メリット③ 「出鼻小手」を打たれにくい
中心を取ることで「出鼻小手」が打たれにくくなるかと思います。
相手としては竹刀を表から押さえられてしまうことで裏にある小手を出鼻で打つには難しくなります。
実践編①
それでは画像をご覧くださいまし。
実践編②
まとめ
いかがでしょうか。
「面打ち」のバリエーションとして「攻め足」を使う技は「基本」ともいえるものかもしれません。
一歩を出したタイミングで相手が打って来れば「応じ技」につなげるということもできるはず。
一歩「攻め足」を行い、相手が何もなければ間髪入れずに「面」を打つ
相手が打って来れば「応じ技」につなげる。
これが状況に応じて使い分けられるのであれば、どの様な相手にも対応できる技術となるのではないでしょうか。
相当難しいことですけれども…
ではまた!
コメント
一の太刀様
pontaです。
またまた大変参考になる記事をありがとうございます。
復活して間もないにも関わらず、無謀にも昇段審査に挑戦しようとしておりますが、母校の恩師に指導を仰いだところ、攻め足に関してご指導を頂きました。
内容は、しっかり右足で攻め入るまではいいが、左足を引きつけるべし、というもので、これがいざやって見るとかなり難しいです。
確かに、左足を引きつけることによって相手への威圧というものは増すと思いますが、私は基本的に構えの足幅が広めなので、引きつけた途端に打突の体制が整わず、棒立ちになってしまうこともしばしば。もちろん、先生がそこを見逃すはずもなくサンドバッグの様に打たれます(笑)。
まあ、これはもっと遠い間合いから入る場合ではありますが、今回の記事を読んで、そもそも右足を出した瞬間に何れにしてもすぐに打突に行く心構えをしていないとダメだということに気づきました。左足の引きつけ云々ということもそのことを先生は仰っていたのだなあ、と。
考えてみれば、私も出鼻面を狙っている時には、相手が入ろうとした起こりを捉えようとしていますし。
いや、リバ剣1ヶ月未満ですが、色々と忘れていることに気付かされます。今後も一の太刀様の教えを参考に精進いたします。
今後の記事も楽しみにしております。
pontaさん、コメントありがとうございます。
昇段審査はどんどん受けた方が良いと思いますよ!!
私を参考にいただくとはありがたいことです。が、あくまで参考程度とお考えください!よくに言われている王道的な教えからは少し外れていることもあるかと思いますので…
また、左足の引き付けは難しいですよね。継ぎ足も含めて前に出ることで相手には打突の予測をされてしまいますし、それを逆手にとったり取られたり…そのあたりに対人競技としての面白さもあるのかなとは思います。単純に足さばき向上であれば地味ですが一人稽古として連続すり足で前に進むやつが効果的かとは思いますがいかがでしょうか。
いずれにせよ常に打突できる状態でいることは一般的にも言われているように重要かとは思いますが、なかなか難しいですよね!
お互い「リバ剣」同士、一緒に切磋琢磨していきましょう!
またいつでもコメントくださいね。
よろしくお願いします。
一の太刀さん、ご無沙汰しています。
つけ麺です。
右足で攻め入る、は私も意識してやっておりますが、pontaさんと同じで、その後の左足の引きつけで棒立ちになり、瞬間的に居着いたように固まってしまいます。また、左足の引きつけをせず打ちに行くと、今度は身体が沈んでしまいがちで、お相手に先に打たれてしまいます。
ただ、一の太刀さんの半歩前が良いヒントになりました。自分でもそうなんだろうなぁと思ってはいましたが、やはり私の場合、右足の出し幅が広すぎるのではないか?と。
次回から、半歩前からを意識して、自分に合った出し幅を追求してみよう思います。
ところで、右足から攻め入る場合、重心のかけ方に変化はございますでしょうか?
また、お時間あります時にご教示下さい。
つけ麺さん、ご無沙汰しておりました!
コメントありがとうございます。
ご質問の「重心のかけ方」ですが、「私の場合」ですと基本的に常に打突できるように少しだけ腰を落とし、骨盤を後傾させることで右ひざを少し曲げ、左足はお尻と足の付け根あたりを支点として少し「しならせる」感じにしてお尻とハムストリング、左足拇指球あたりに圧力がかかったようにすることで「左7:右3」くらいの状態に常にしています。
単純に後ろに「7」重心を乗せてしまうと、のけぞった状態になり、攻められたときにさがってしまいがちですので「しならせる」ことで重心は左足に乗りつつ身体全体は中心にあるような感覚になっています。
また、すり足で左足を引き付ける際も「腰は落としたままいつでも平行移動」することで「いつでも打てる」状態を保っている感じです。
正しいかどうかはわかりませんが、参考になれば幸いです。
よろしくお願いします。
一の太刀さん、つけ麺です。
詳細なご教示、ありがとうございます!
なるほど「しならせる」ですね。
先程、職場のトイレでやってみましたが、確かに身体が中心にある感じになりますね。
ただ、私の場合、重心は左足に7という点は同じですが、少し前から骨盤を前傾にすることを意識しておりましたので、若干、違和感がある感じです。しならせる効果を、より一層得るなら後傾なんでしょうね。
週末の稽古で早速試してみようと思います!
色々と試行錯誤を繰り返して、自分にとっての形を見つけるのも、剣道修行の醍醐味ですね。
引き続き、よろしくお願いします!
つけ麺さん、恐れ入ります!
私も以前は骨盤を前傾させていたのですが、「腰痛」がひどく修正した経緯があります。
よろしければ過去記事の「〈中段の構えまとめ〉リバ剣が良い面を打つための具体的方法」でその辺りを書いていますので読んでみてください。
前傾・後傾ともに推奨する先生がぞれぞれいらしゃるようです。
おっしゃる通り自身のしっくりくるものを見つけるのも醍醐味ですね!
引き続きよろしくお願いします!