一の太刀でございます。
この度も多くの名場面がある素晴らしい大会でした。
勝手に総括いたします!
優勝 広島:棗田選手 準優勝 茨城:松﨑選手
広島の棗田選手が初出場で初優勝!
おめでとうございます!
松﨑選手もさすがの実力を見せてくれました!
■今大会予想記事はこちら
優勝 広島:棗田選手
名門水戸葵陵から日本体育大学へ進学し広島県警へ奉職。
大柄な体格で端正な構え。
大学生になってからは構えての手の内を変えられたようで左に寄せたもの。
今宿少年剣道クラブの出身者がよくつかわれる構えに似ています。
個人的な棗田選手のハイライトは準決勝の竹ノ内選手戦です。
一進一退の攻防の中、竹ノ内選手の諸手突きを返して面!
名手:内村良一選手を思い出しました。
恐るべき技術です。
そして、一本決めた後がまた素晴らしい!
竹ノ内選手は先手を取られても、取り返すことが多く、一般的に一本目を取ったほうが70%程度の勝率があると聞いている中でも、それを苦にしないすごみがある選手です。
より圧力をかけて攻め気を出す竹ノ内選手。
それを丁寧に捌き、隙あれば打突しする立ち回りは凄いと感じ入りました。
決勝戦も素晴らしい戦いでした。
広島からの優勝ということも注目したいところです。
優勝おめでとうございます!
準優勝 茨城:松﨑選手
松﨑選手はさすがの実力者です。
大会序盤はあの素晴らしい飛び込み面を決めることができなかったようですが、四回戦の大阪:大城戸選手戦から準決勝の東京:星子選手戦ではやはりその面打ちを決めてくれました。
特に準決勝の星子選手との対戦は注目する方も多かったのではないでしょうか。
学生時代から対戦することが多かったと聞きます。高校時代は星子選手のほうが勝率が高かったのではないでしょうか。
鉄壁の防御力を誇る星子選手。
松﨑選手は星子選手のお株を奪うような隙を見逃さない面で一本。
そして日本目はあそこからダイナミックな追って面!
お見事でした。
決勝戦は不運な面もありましたね…
個人的には反則はいらないのではと感じました。
準優勝おめでとうございます!
第三位 東京:竹ノ内選手
今年の竹ノ内選手は身体も絞られてさすがの試合展開で勝ち上がっていました。
とにかく精神面の強さも相まって恐るべき選手と言えます。
今大会はすべて「面」で試合を決めています。
どれも秀逸な技でちょっと他の選手との違う次元にいるように感じさせる何かがありました。
これからも活躍されるであろう素晴らしい選手ですね!
入賞おめでとうございます!
第三位 東京:星子選手
試合巧者で負けることが想像できないほどの印象をもつ星子選手。
全日本選手権ではまたも茨城:松﨑選手に後れを取ってしまいましたが安定感ある試合展開で勝ち上がった様は素晴らしい。
今後も間違いなくこの舞台で活躍される姿を見せてくれるでしょう!
入賞おめでとうございます!
印象に残った選手
個人的に印象に残った選手についてです!
大阪:大城戸選手
39歳の大城戸選手は年齢的には43歳の埼玉:橋本選手、40歳の佐賀:笹川選手に次いで3番目の年長者。
三回戦のお相手は東京の矢野選手でした。
矢野選手は激戦区東京都でも近年安定して勝ち上がっている強者です。全日本学生選手権覇者であり、この大会でも3位入賞の実績もあります。
大城戸選手も激戦区大阪府から何度も出場権を勝ち取っており大阪府警、そして日本代表の大将も務めた方、良い試合になるだろうなと予想しておりました。
正剣で美しい構え。
実力は伯仲ですが、この試合では大城戸選手が圧巻の二本勝ち。
ベテランの技を見せていただきました!
ちなみに埼玉の橋本選手、佐賀の笹川選手共に素晴らしいご活躍をされました!中年の私としては嬉しい限りです。
皆さんさすが!
おわりに
気になる選手ではありましたが、大卒一年目で選手権を取ってしまうとは、少々驚きました。
その実力は本物。
これからも楽しみな選手ですね!
星子選手や松崎選手、竹ノ内選手の悔しさも勝手ながら気持ちをくみ取ってしまいます。
おそらくは間違いなく、これからも上記選手はご活躍されるでしょう!
また広島県からの優勝者というのもよいですね!
風光明媚なかの土地に思いをはせつつ、終わりにしたいと思います。
ではまた!
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