皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
土日共に関東では湿度も低く良い気候に恵まれました。
では本日の剣道の…お話ではなく、「体調管理ということで、ちまたでささやかれている『グルテンフリー』の効果がどんなものか試してみた結果」でございます。
体調管理という意味では、多少剣道にも関係があるとはありますが、直結したお話ではありません。
本日は第1回として、グルテンフリーを題材にした「書籍」のご紹介です。
次の第2回は「私が実際に経験した感想や効果」をご紹介いたします。
『グルテンフリー』とは何か
まず、グルテンとは何か。
「小麦やライ麦などの穀物の胚乳から生成されるたんぱく質」のこと。
簡単に言えば、小麦・ライ麦由来の食物に含まれている成分のことです。
グルテンフリーとは、そのグルテンが含まれないという意味で「グルテンが入っていない食物」のことを言っています。
テニス世界王者 ノバク・ジョコビッチが実践した『グルテンフリー』
スポーツに関心がある方ならほとんどの方がご存知だと思われる「テニスの世界王者」ノバク・ジョコビッチ選手が「とある本」を出しています。
[amazonjs asin=”4883206335″ locale=”JP” title=”ジョコビッチの生まれ変わる食事”]
無類の強さを発揮しているジョコビッチ選手ですが、そんな彼も若い頃は世界ランキングの10位あたりをさまよっていたことがありました。それでも十分すごいのですが…
ある理由からどうしてもその上にいくことができなかったようです。
さかのぼること数年前、その頃から続く「あることがら」が、彼を苦しめていたのです。
当時世界ランキング153位だった私は、初出場だった全仏オープンで第8シードのギジェルモ・コリアから第1セットを奪った。だが第3セットに、足が石のように固まってしまい、呼吸もできなくなり、棄権せざるをえなかった。 中略
さらにこの3ヵ月後、私にとって初めての全米オープンでガブリエル・モンフィスと対戦したのだが、文字通り私はコートに昏倒してしまった。まるで蒸し暑い海岸に打ち上げられたクジラのように無様に倒れこみ、呼吸に四苦八苦しながらトレーナーの到着を待つしかなかった。
ジョコビッチの生まれ変わる食事 引用
気力・体力・技術とすべての能力がありながらも急に呼吸困難に陥ったり、身体が重くなったりと、その後もここぞという時に訪れるその体調悪化に、何度もタイトルを逃していたようです。
体調不良の原因
ジョコビッチ選手がその問題を抱えることになった原因が「グルテン」でした。
私の体が重くて、動きが鈍くて疲れやすかったのは、ふつうの人とほとんど同じような食生活をしていたからだ。私はまさにセルビア人のようにピザやパスタ、パンなどのイタリア料理を、少なくとも一日数回は肉料理と一緒に口にしていた。 中略
こういう食べ方をしていると体内に炎症という症状を引き起こしてしまうことだった。要は、身体が受け付けない食べ物を口にしていると、体は鼻づまり、関節痛、内臓のけいれんといった形で信号を送ってくる。医師によると私の体に発生した喘息から関節炎、心臓病やアルツハイマー病に至るまで、すべてある種の炎症なのだという。
ジョコビッチの生まれ変わる食事 引用
ツアーに参加するほかの選手と同じくらい練習をしているこの私が調整不足ということはありえない。にもかかわらず、大舞台で世界最高の選手たちと対戦すると、最初の数セットはいい勝負ができるのに、突然倒れてしまう。
私の症状は杞憂ではなかったし、単なる喘息でもなかったし、強い相手に委縮するという話でもなかった。私は、間違った食事をしていた男だったのだ。
ジョコビッチの生まれ変わる食事 引用
パンやパスタ中心の食生活が体調不良を引き起こしていたことをジョコビッチ選手は理解します。
グルテン不耐症
ジョコビッチ選手はこの「グルテン不耐症」でした。
「グルテン」に対して過敏な体だったのです。詳細なアレルギーの検査でも結果がでたことにより、ジョコビッチ選手は「小麦」中心の食生活から完全に別れを告げる決意をしました。
ジョコビッチ選手は食生活を完璧なまでに見直すことで、かつての急に訪れる体調不良がなくなり、世界でも最高の選手の一人となりました。
余談ながら、より重い「グルテン」へのアレルギー反応を起こしてしまう場合は「セリアック病」というものがあり、摂取してしまうと小腸を著しく損傷させてしまうとのことです。
大人になってから発症する場合もあるようですね。
他人ごとではない「グルテン」の影響
「ジョコビッチはグルテン不耐症だったから、そのように効果があっただけだろう」
「小麦なんて昔からある自然由来のものなんだから問題があるはずない」
「科学的根拠はない」
「うどん好きな香川県民や埼玉県民はどうすんじゃ!」
などという意見もあるかもしれません。
確かにそうかもしれませんね。ただ、この様にも書かれています。
小麦製品に対して過敏になっていて、多ければ5人に1人は何らかの形でグルテン不耐症を持っているとも言われる。症状は穏やかなものから深刻なものまで幅が広く、発症するのも食べてから数時間後になるため正確な数字を特定するのは非常に難しい。
ジョコビッチの生まれ変わる食事 引用
・身体が弱っている時、いつもどこか不調になる「臓器」や「感覚」がある
・だるい、疲れがたまりやすい
・いつも鼻づまりである
・やる気がでない
この様なことがある人なら、この「グルテンフリー」を少しだけ意識されても無駄ではないかと思います。
私の経験ではそう感じます。
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」について
この本の概要を改めて説明します。
ジョコビッチ選手が体調不良に陥っていた原因が「グルテン」及び「乳製品」でした。
その理由とそれに代わる食事を「どの様なもの」にすべきか、また「どの様に食す」べきか、それにともなう心理面、体調面などへの影響などが書かれています。
ジョコビッチ選手の食事のレシピもかかれています。
これらが脳の働きから身体の機能すべてに好影響を与えてくれますよ。というような本です。
ちまたでは「ダイエット法」として紹介されているものもありますが
どちらかというと
「人間として健康的な食事法」の紹介
といった方がよいでしょう。
「グルテン不耐症でない方でも身体に良いはずのない食品がどの様なものか」
それを理解できる書物です。
ジョコビッチ選手の一週間の料理メニュー
一週間の料理の献立も参考例として書かれています。
ジョコビッチ選手は自分の食事メニューを我々に食してもらいたいとは思っていません。
あなたにとって最高の食事が何かを知るための術(すべ)を伝えたいだけなのだ。
ジョコビッチの生まれ変わる食事 引用
おすすめの食品ガイド
グルテンフリーの食品の一覧が記載されています。
参考にするには良いリストです。
ジョコビッチ選手のプロ意識の高さ
この本を読むと、ジョコビッチ選手の恐るべき「プロ意識」を感じることができます。
それはイチロー選手や三浦和良選手と同様で、ストイックなまでの体調管理と生活習慣。
世界一流とはなんたるかの一端(いったん)をうかがい知ることができます。
おわりに
当ブログは「剣道」に特化したものですが、やはり「身体が資本」ですのでこの話題をとりあげました。
体重が増加している剣道家の皆さんには次の記事もぜひご覧ください。
次回は続きまして私が経験した「グルテンフリー」の効果や感想についてです。
ではまた!
コメント