皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
最近皆さんからコメントを多くいただき嬉しく思っています。お礼申し上げます!
では剣道のお話です。本日は「得意技のキレがなくて、覚悟を決めて狙った飛び込み面」です。
いつもこのブログを読んでくださっている皆さんはもうご存知ですが、私の攻撃の生命線は
「下から小手」です。
一本とすることはもちろんですが、攻撃の組み立てのひとつとしての役割も担ってくれています。
■小手の記事はこちら
そんな技に今年の春先から秋口にかけて、一本となり得る打突の仕方に迷いがでてしまいました。キレもなく、打突部位にあたっても一本にならないことが自分でもわかるようなものでした。
しかし試合では勝たなければいけません。
手持ちの技がさほど多くない私にとっては最も重要な技を一本とできないことは大変厳しいものですが、その様な状況の中で取った一本のお話です。
出鼻狙いで飛び込んだ面
懇意にさせてもらっている実業団チームが関東実業団大会へ向けての合同強化練習試合をすることになり、メンバーが急きょ足りなくなってしまったとのことで、飛び入り参加した際の4戦目。
二十代の若手剣士との対戦でした。
内容
この試合の前に3戦しておりまして、自分の調子も理解していました。得意技「下から小手」のキレがまったくないのでどうしたものかといったところでした。
その他の手持ちの技は大まかには「小手返し面」「面返し胴」「出鼻面」
この中であえて多用できるとすると誘って引き出す「小手返し面」だと思い、その場面とする回数は多かったと思います。実際に前の試合ではその技で一本を取っていました。
とは言いつつも生命線である「下から小手」も決まらないとわかっていつつも「誘って出鼻小手」であれば一本となり得るものだったのもあり、こちらも多用していました。
しかし、当然この試合でもその「小手」はうまくいきません。
そうした中で、「出鼻面」狙いで相手が間を詰めてきたタイミングで「面」に跳びました。
相手の「間の詰め」は実は私を誘っていて「面返し胴」を打ってきました。
どちらの打突を審判は取ったのかというと2名が私の「面」でした。
打突の感触も良かったので、一安心といったところ。
参考画像
では画像でございます。
おわりに
この一本は際どいタイミングのものでした。
最も得意とする技がうまくいかず、ある意味「捨てて打った」ことが功を奏したかもしれません。
これよりもう半歩距離があったタイミングで「面」に跳んでいれば、例え打突がカラぶったとしても、この様に危うくはならなかったかもしれません。難しいところですね。
「こちらの攻めに相手がこらえきれなくなり、打って出ようとした出鼻を打つ」
目指すべき「出鼻面」は本来このようなものかと思います。
また、この一本はたまたまだったかもしれませんが、このような「際どい場面」でいつも拾えるようにするために「攻め崩す」ことや「しっかりした打突力」などが重要になるかと思いますので、やはりこれらを練り上げる努力を続ける必要性も感じます。
しかし、そう簡単にその奥義を極めることはできません。
現状で完全に決めるにはどうすべきか。
これは、今までもご紹介したその様な状況の中で考えた「遠間・一足一刀の間合い」からの「出鼻面」です。
■「出鼻面」の記事はこちら
前に出てきた瞬間は基本的に判断が鈍るようです。
そこを狙い目にする。そのような技もありではないかと思っています。
何かの参考になれば幸いです。
ではまた!
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