皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
今週は区民大会なのですが、完全な稽古不足と体重の増加が重なり、不安でしかありません…どうしましょう。と先にいい訳だけしておきます♪
では本題の剣道のお話です。本日は「神崎力選手ついて」です。
先日の東京都剣道選手権(全日本東京都予選会)でも東京都代表補員になり、警視庁の特錬選手を倒していました。
その際、少しご紹介しましたが改めて、神崎選手の記事を書きたいと思います。
■神崎選手ご紹介記事
リバ剣の私は復帰してすぐはなかなか試合に勝てず、悲しい思いをいたしました。
どうしたものかと悩んだ末、模倣となる選手を探すことにしました。
そこで東京都大会でお見かけしたのがこの神崎力選手でした。
当時おそらく30歳くらい。その時はすでに東京都内では名の知れた存在でした。
東京都剣道選手権や全日本都道府県対抗予選会、東京都剣道大会などでは毎年ハイレベルな剣道で上位入賞や東京都代表として全国大会で活躍されており、もしかしたら東京都以外のお住まいの方でも名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
天下一品の「技の切れ」
まず、驚くべきことに、2017年現在、40~42歳という年齢で一線級であり続けているということです。私と同世代なのは間違いありません。
先日行われた東京都選手権で優勝した内村良一選手よりも年齢は上だったと思います。20代の若い実力者を幾人も倒しベスト8まで進んでいます。2015年もベスト8でした。
毎年、警視庁特錬選手が勝ち得ている「東京都代表」の切符ですが、続々と参加する警視庁・皇宮警察・実業団・教職員といった猛者がまったく手に届かない状況の中、あと一勝で全日本剣道選手権というところに近年だけでも2回到達しています。
これがどれほど凄いことか、東京在住の方であれば特におわかりいただけるでしょうか。
身長は恐らく私とほぼ同様170㎝あたり、細身の身体は体重60kgあるかどうかというところ。
その見た目はいわゆる「アスリート体型」とはほど遠く、けしてフィジカルに恵まれた方ではありません。
しかし、決め技のひとつひとつがどれもとてつもない「キレ」を持っているのです。
試合での「決め技」
決め技は
「下から小手」
「小手返し面」
「小手・面」
「返し胴」
これらを中心として一本にすることが多く、また状況に応じて様々な技で決めてきます。
「攻める技」、「応じ技」、「引き技」そして「技の見切り」とバランスも素晴らしく、試合全体の「攻め」も秀逸です。
どれも「一本にせざるを得ない」ような素晴らしい打突で並み居る強豪選手を長年に渡って倒し続けています。
【くの字】防御
また、以前書きました【くの字】防御のような防ぎ方で鉄壁守備を行います。
手元を上げながら「誘って引き出す」ことで応じ技につなげることができる防御法
手元は上げますが一本を取らせないどころか、そこから応じて「小手返し面」をバシバシ決めてくるのです。
この「小手返し面」の鋭さといったら、形容しようがありません。
参考画像
「百聞は一見にしかず」動画をご覧ください。
■小手返し面【 VS正代選手(警視庁)】
あの超一線級選手である正代選手相手に互角どころ勝っておかしくない試合運び。
神崎選手としてはこれが普通の光景です。
恐るべき「技の切れ」と「見切り」です。
■下から小手【 VS坂本選手(警視庁)】
新進気鋭の警視庁・坂本選手には剣道をさせていないような状況。
鋭い「小手抜き面」を坂本選手に打たれた後、再び小手技「下から小手」で仕留めています。
余談ですが、警視庁特錬員の皆さんは筋トレにもハードワークを重ねているようで、近くで見ると筋骨隆々で凄いものがあります。
神崎選手はそういった意味でも異質な存在です。
もしかしたらインナーマッスルが発達しているのか、細マッチョで凄い身体の持ち主かはわかりませんが…
真似る
現在の私の剣道の6~7割はこの神崎選手を真似てできあがっているものです。
真似をして「小手返し面」を多用していますが、近年になってようやく決められる技になってきました。何年も真似をし続けましたが、「やっと形になってきた」というのが本音のところです。
また、私の攻撃の生命線である「下から小手」も神崎選手あっての産物でした。
エピソード
人づてに聞いた話でしか、私は存じ上げていませんので、あくまでも噂レベルということだけご了承ください。
長崎県出身で大学は「剣道の名門」大学ではありません。
そして、キャリア組として警視庁に内定が決まっていたとの噂です。
しかし、キャリア組では剣道ができないということで断り一般企業へ就職したとのこと。しかし、強豪実業団ではなく、中小企業で活躍し、実際に実業団大会で上位入賞までしてしまっています。
キャリア組の噂が本当かはわかりませんが、神崎選手のその「異彩っぷり」を表すエピソードです。
おわりに
私は以前、あまりにも強い強豪選手の真似はお勧めしないという記事を書いたことがあります。
それは身体能力に長けた選手を主として神奈川の宮崎先生や高鍋先生あたりの技のこととして、現在でも思っていますが、この神崎選手を見た時、目標になる方はこの人だと直感しました。
「年齢」、「体型」といった身近さや、スピードやパワーを前面に打ち出すようなものでない「剣風」が好きなこともあります。
「リバ剣の私でも何とか近づくことができる剣道なのではないか」という夢を見せてくれる剣道でした。
神崎選手のおかげで、私は自分の剣道を伸ばすことが出たことは間違いありません。
神崎選手、ありがとうございます。
益々のご活躍をお祈りしております。
私も負けないようにがんばります!
本日は私の目標でもある神崎力選手のご紹介でした。
ではまた!
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