皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
関東も梅雨に入りましたが本日雨は予報よりも雨は降りませんでした。え!?明日も晴れて夜に曇る程度とのこと!空梅雨(からつゆ)ですかね~。
では剣道のお話です。本日は「とあるお子さんが来春中学入学なんですが、最近剣道があまり楽しくなくてやめてしまうかもしれない」です。
小学生と中学生のはざまで
とある剣友会での最上級生の6年生として皆をまとめている子がいました。
その子はあまり感情を表に出すようなタイプには見えません。しかし、内に秘めた思いで皆を引っ張っていました。
しかし、先日お会いした際にお母様から聞いたのですが、「あまり剣道やりたくなくなってしまって…」
なぜあまり楽しくなくなってしまったかを聞くと、どうやら最近「試合」であまり勝てなくなってしまったからのようでした。
来春には中学校入学です。
剣道部に入って続けるかどうかを少し悩んでいるようです。
ちょうど、生活が変わるタイミングですから、ここでやめてしまう子もちょくちょくお見かけします。
「やめるんじゃない」と感情としては言いたいところですが、そんな簡単なものではありませんよね。
かく言う私も小学校高学年の時は剣道をやめたいと思っていました。
楽しくなかった
私は幼少期から剣道を始め、高校途中で剣道をやめて30の歳に再開しましたが、この剣道人生の中で、唯一、剣道が面白くなくてやめたかった時期が、ちょうどこの小学校6年生の時でした。
私は小学校5年生の春から少年野球にも通い始め、青空の下でボールを投げて打って走るこの「野球」というスポーツに魅了されました。
プロ野球も毎日民放で流れている時代。
野球をするのが楽しくてしかたありません。
その反面、剣道への熱意がなくなってきていました。
私の通う道場では記憶では、外に出て大会に参加することには熱心ではなく、試合といえば年末に納会の一つとして行われる道場内での大会だけでした。
その大会ではそれなりに良い成績だったので「試合に勝つ喜び」などもわかってはいました。
しかし、私が通うその二つの競技場では剣道の方がより厳格であり、子どもが単純に楽しむには野球の方が勝ってしまったのです。
中学では「剣道部」
ただ、当時は母から「続けていればあなたのためになり、きっと役にたつことががあるから」と言われ、以前もこのブログで書きましたが、単純な私はそれを「悪い奴らにあった時に護身用的な意味で戦える」と理解(笑)
それを意識していたことと、同じ道場の先輩方が中学校剣道部に多数いて、よく勧誘されたこと。
そんな理由から中学校では剣道部へ入部しました。
そんな程度の理由でしたが、そこから剣道にのめり込んで今にいたる訳ですから、人生とはわからないものです。
大事な中・高・大学の「10年間」よくよく思案して進むべし
私は武井壮さんの考え方が結構好きなのですが、あの方が言うにはこの中・高・大学の重要な10年間をマイナースポーツや武道にすべてを懸けることのリスクをしっかりと大人が説明すべきとのことです。
マイナースポーツでは日本トップクラスになっても食っていけない現状があります。
大事な10年をかけるのであれば、その現実もふまえて進路を決めるのも手かもしれません。
そうは言っても好きであれば極めたいと思うのも人情です。
別のもので生計を立てながら剣道を続けることだってできますからね。
私などはそのクチです。
おわりに
初めの子のお話に戻りますが、「試合であまり勝てないから」との理由でしたので、その話の返答としてはこれもこのブログで何度かお話しているものなのですが、次のようにお伝えしておきました。
「剣道はいつ強くなるかわかりません。突然強くなることなんてざらにありますよ~」
皆さん、そうは思いませんか?
「他の理由」でやめたいなと思っている方には以前書いた「剣道をやめようと思っている方へ」の記事にいろいろ書いてますのでよろしければご覧ください。
ではまた!
コメント