【負けたことを財産にした男】勝見洋介選手

その他

皆さんこんばんは。一の太刀でございます。

関東では台風が近づいております。連日の暑さが和らぐのはありがたいですが、同時にどうか台風の被害がないように願いたいと思います。

では剣道のお話です。本日は「勝見洋介選手を好き勝手に分析する」です。

私の「独断と偏見にとんだ分析シリーズ」

徐々に勝手なことを私に解釈されている選手も増えてまいりました。

勝見洋介選手の剣道

私が初めてお見かけしたのはすでに神奈川県警に奉職後のことでした。

2012年にひらかれた第15回剣道世界選手権に若手で抜擢された勝見選手は小気味良い動きで団体戦で活躍。

もともと中学時代から全国で活躍されており、全中では2位、高校ではインターハイ3位といったトップレベルの実績があったようですね。

さらにお兄さんの勝見健太選手も現在実業団のトップレベルのパナソニックでご活躍中で学生時代は全国優勝を遂げたこともある凄い人です。

その当初のイメージでは「小手」が得意なのではないかなとのイメージでした。

しかし、近年全日本選手権での活躍を拝見しますと、勝見選手のそれは「出鼻技」であることに間違いないように思えます。

得意技

大きくは「出鼻技」を得意としているようです。基本的に「小手」と「面」技で決めることが圧倒的に多いようです。

特に「面技」のバリエーションが豊富ですね。

■出鼻面

小柄な部類の勝見選手は相手を自分の間合いに引き込み、合理的に「出鼻面」を打ち込んできます。

■防御姿勢から打つ面

勝見選手は出鼻のタイミングが本当にうまいですね。

そのタイミングと同様になるのかもしれませんが、相手が打ち気を見せたときに手元を上げて防御態勢に入るのですが、それと同時に足は相手に向かって前進し始めていて、拍子としては「小さな担ぎ面」のように打つ「面」も得意としていますね。

これで決めているところを数回お見かけしています。

相手としては防御に入ったと思った一瞬に「面」にきているので、こちらから前に攻めているというタイミングもあり、なかなか容易には防げないように感じます。

■返し面

これは得意技かは定かではないのですが、大変気になっている場面があります。

全日本で優勝した2016年の茨城:宮本選手戦での2本目の「小手返し面」です。

このシーンでは勝見選手はジリジリと間合いを詰めに行って「出小手」を狙ったであろう宮本選手のその「小手」を返して「面」を打ち一本となるのですが、どうしてもその「返し」の動きが気になって仕方ありません。

「小手返し面」の「返しの動き」には見えないのです。

これは「面返し胴」の動きではないのか。

右足に重心を乗せながら上体をすこし前傾させつつ頭上で返しています。

ここから「返して胴」なら普通に感じるのですが、勝見選手は「小手」に反応して「返し面」としています。

もし、「面返し胴」のつもりで始動し、相手が「小手」だったことを確認した段階で「軌道修正」して「返し面」としたならば、それはもう恐ろしいほどの「武器」となりましょう。

身体が自然に反応するほどに練り上げた技なのか。

はたまた偶然の反応か。初めから「小手返し面」の動きとして練ったものなのか。

私にはわかりません。

「状況」だけ考えれば前段階で「飛び込み面」に近いものを2~3回続けて打ち、次の場面で「小手」を誘って「返し面」としたものとなりますが、さらにその前の段階で全く同様に「面」を数回打ち「小手返し面」のシーンがあるのです。

そこではこの「面」を決めたような動きではなく普通の「返し面」とわかる動作でした。

まあ、小さなことですが興味深かったもので…

この試合では物議を醸しだした三本目の「返し面」もあります。

宮本選手の「突き」は勝見選手の「打突部位」を見事に貫きましたが、この「突き」に勝見選手は反応。「返し面」を即座に打ち抜き、「面あり」としました。

この場面、個人的には勝見選手の即座に反応して「面」を打ったことに凄さを感じます。

これは恐らく瞬間的に身体が反応できるよう、日々の稽古で培ったものがでたのではないかと思われます。

宮本選手としては非常に悔しい思いをされたでしょう。

どう転んでもおかしくない、紙一重のものでした。全日本選手権にふさわしい素晴らしい試合でしたね。

Keita MIYAMOTO M-MM Yosuke KATSUMI – 64th All Japan KENDO Championship – Semi final 62

5:11あたりから勝見選手の「面」の連発から「返し面」のシーンが続いてきます。

6:02あたりから一回目の「小手返し面」これは決まりません。

しかしまあ、よくもここまで「飛び込み面」を連発できますよね!

まさしく捨て身の攻撃だったのでしょうか。

しかし、その上で「返し技」で仕留めるとは冷静にもほどがあります…

分析(トップフォーム)

私が見ている勝見選手はこんな感じです。

面技:S
小手技:A
胴技:C
防御力:B
打突スピード:A
その他の技:C
身体的強さ:B
美しさ:B
攻めの圧力:A
精神力:A
得意技の必殺度:S
返し技:A
出鼻技:S
突き技:C

■代名詞となる得意技

「出鼻面」「小手」

世界大会での敗戦

2015年に日本で開かれた第16回世界剣道選手権大会では勝見選手は団体戦では主力として出場。

全大会での経験もあり、勝見選手なしのメンバーは考えにくいほどの存在でした。

そして、このチームは見事に優勝しました。

しかし…勝見選手は決勝戦では二本負けを喫してしまいました。

皆さんも覚えている方は多いでしょうか。あの時、チームは接戦の中でも力強く勝ち、正代選手や升田選手は涙を流していました。

優勝後のインタビューでは監督である石田利也先生は「今回、選手には相当圧力をかけ、厳しい稽古をしてもらった」といったようなコメントがありました。

正代選手たちの涙は、その苦しい状況を打ち勝ってのものだったのでしょう。

日本開催であること、世界剣道界の盟主であらんとすること、それまでの歴史を振り返ってみてもこの大会での「優勝」は大変なものであろうことが予測できます。

その大一番である決勝戦で、勝見選手は負けてしまいました。

皆が優勝の喜びを感じている中で、勝見選手だけは顔面蒼白。

「チームに迷惑をかけた」というようなコメントを残していました。

とても素直に喜べるものではなかったのでしょう。その思いがヒシヒシと伝わる表情でした。ツラいだろうな…そう感じたことを憶えています。

大一番でどうしても勝ちきれないジンクスか。

全日本剣道選手権での活躍

2015年は5月開催だったその世界大会の後、11月には全日本剣道選手権がありました。

勝見選手はその「出鼻技」を武器に決勝まで進みました。あと一歩で優勝。ただ熊本の西村選手に天皇盃は持って行かれてしまいました。

しかし、その翌年の2016年の全日本剣道選手権ではまたも決勝まで進みます。

二年連続で決勝まで上り詰め、そしてついに優勝を手にしました。

前年の世界大会決勝の敗戦を勝見選手はまさしく財産にしたのではないかと思いました。

何かが変わった。

今後も私たちにその雄姿を見せてくれるでしょう。

2018年9月には第17回世界剣道選手権が待っています。

すすめ!勝見選手!

ではまた!

私もこちらでミツボシの小手「道」と「虎」を購入し愛用しています
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