皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
では剣道のお話です。本日は「剣道復活の地で剣道大会」です。
時は戦後、GHQの政策により、大日本武徳会が国家と結びついて戦争遂行に加担したとして、昭和20年に剣道は禁止されました。
時を経て昭和25年に「全日本剣道競技連盟」発足も、「剣道」の名が問題視され、形を変えて「撓(しない)競技」として再開。
そして昭和27年に正式に「全日本剣道連盟」が発足。
全日本撓競技連盟と合併し、今の「全日本剣道連盟」となる流れがありました。
そのなかで、昭和26年に全国に先駆けて栃木県の日光で剣道大会を開催しました。
日光東照宮の武徳殿は「剣道復活の地」と呼ばれるようになったとのことです。
昭和4年から続く歴史ある「日光東照宮奉納武道大会」
もともとは昭和4年から始まる「日光東照宮奉納武道大会」は剣道禁止の間は中止されていました。
しかし、昭和26年に「日光剣道大会」として再開して今にいたります。
武徳殿は国の「登録有形文化財」
武徳殿は大正4年に参拝人休憩所として建てられて、大正6年の増改築から武徳殿となったそうです。
現在は国の登録有形文化財となります。
昭和27年の第2回大会は「全日本剣道大会」として開催、全国から参集した代表者が意見調整し、今日の全日本剣道連盟の設立が決定されました。
日光東照宮HP 引用
日光東照宮ホームページ|武徳殿日光東照宮は、日光霊峰の山懐聖地恒例山にあり、中禅寺湖から流れる大谷川と女峰山から流れる稲荷川との河合いの山岳水明の地に鎮座します。神域は、樹齢400~800年神杉につつまれ、その中に点在する社殿群は自然環境と見事に融合する宗教的文化空間です。
剣道の歴史の重要なポイントとして存在しております。
日光剣道大会 その内容は
主催は日光東照宮・栃木県剣道連盟
後援として全日本剣道連盟・栃木県教育委員会・栃木県中学校体育連盟・日光市・下野新聞社
今年は8月17日(木)18日(金)の二日間で開かれています。
〈第1日 8月17日〉
日本剣道形・居合・県下少年女子(小学5・6年生)個人の部・県下少年男子(小学5・6年生)個人の部・
県下選抜中学校女子団体の部・県下選抜中学校男子団体の部・県下7段指定試合
〈第2日 8月18日〉
日本剣道形・居合・関東都県団体対抗優勝大会・8段特別奉納試合
日光東照宮HP 引用
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全日本剣道連盟HPでは過去の大会の結果も掲載されています。
関東圏の実業団・警察官の「名だたる名手」が参戦しているハイレベルな大会ですね。
関東都県団体対抗優勝大会 結果
優勝:東京都、準優勝:神奈川県、三位:千葉県、埼玉県
各メンバーの名前も全日本剣道連盟のページから確認ができます。
おわりに
「戦後剣道復活の地」
このフレーズに惹かれて記事にいたしました。
戦後の占領政策により、剣道は禁止された時期、多くの先人がご苦労されたであろうことは、容易に想像できます。
私たちが今、剣道をできるのも剣道復活に尽力された諸先輩方のおかげでもあります。
ありがたいことですね。
以前、奈良県橿原市の武徳殿が今年解体されることを記事にしましたが、このような歴史の分岐点として存在する各地にある「武徳殿」が残っていくことを切に望みます。
■過去記事
■日光東照宮HP
ではまた!
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