皆さんこんばんは。一の太刀です。
先日はオリンピックの打ち合わせでIOCのバッハ会長が来日、小池百合子東京都知事、JOC竹田会長、丸川オリンピック担当大臣と会談しておりました。
私は基本的には小池都知事の政策に賛成派なのですが、どうも一つだけ気になることがあります。
「都民ファースト」「レガシー」「ワイズスペンディング」など、アラビア語にまで精通している小池都知事ですから、普段から英語の横文字をちょくちょく出してきます。それがマスコミにも流されて、一般にも広まりそうです。都知事の場合は色々な理由合って使っているかもしれませんが…
「ちゃんと日本語を使え!」
と言いたいところです。都知事だけではないですし、私が子供の頃も訳のわからない「造語」なども作られ、広められていました。
そんな私も時折使うことがあるのであまり大口はたたけないのですが…
若い頃はカッコいいと少しだけ思っていましたが、歳をとるにつれて、これが気になって仕方なくなりました。ビジネスシーンでも(と私もつい流通している言葉を使ってしまうところがいやなのですが)日々このような外来語に由来した言葉が増えています。それこそ「意識高い系」や「ルー大柴語録」じゃないんですから、勘弁願いたいと個人的に思っているところです。(ルー大柴語録はネタとして面白いですが)
と前置きながくて失礼しました。
では剣道のお話です。本日は「一眼二足三胆四力」です。
改めて剣道の教えを考えることも良い稽古かと思い取り上げてみます。
これは私が剣道を始めてから古屋加能登先生にいただいた教えの中でもよく記憶に残っているものの一つです。
私の見解
剣道においては重要な要点を教えてくれるこの言葉ですが、やはり私としても目付が最も大事かと思っております。
極論を言えば相手の動きを予測・予知できるのであればもう無敵ですよね。ですのでそれを見極める「眼」が一番重要であることに異論の余地はありません。
「自他不二」(略:相手と一つになる)の理念を意識して「心眼」を開ければ達人と言えますでしょうか。剣道の最終目標と言えるかもしれません。
それでは順にまとめていきます。
一眼
最も重要なものとして「眼」がきますが、これは「目付」のことですね。「観見の目付」「遠山の目付」などの教えがあります。木ではなく、森全体を観よとも言いますね。「観の見強く、見の目弱く」とも言われます。
剣道では竹刀の振りを目で見極めることは速すぎてできませんので、洞察力で相手の動きを察したりすることが重要になりますね。
相手のどこを観るかがとても重要になってきますが、一般的には相手の目を見ることが多いでしょうか。
・私の場合の目付の過去記事
二足
二番目にくるのが「足」です。
技よりも「足さばき」が重要とのことですね。「踏み込みや足さばき」がしっかりできている方で弱い方を見たことがありません。
剣道は下半身が大事と昔から言われておりますが、これは足・腰を意味しているかと思います。掛かり稽古などで地力をつけて理に適った踏み込みで相手を圧倒したいところです。
・踏み込みの過去記事
三胆
次に「胆力」が上がりました。
心持・気合などありますが、この胆力がないと「四戒」である「驚、懼、疑、惑」にかかってしまいます。
わたしは胆力がまるでなく、自意識過剰すぎてすぐ緊張してしまうたちなのですが、この年になって少しだけ、心を落ち着かせる方法がわかりました。
・私の下っ腹に力を入れて胆力を発揮する過去記事
四力
最後に「力」がきます。
これは「技」とも言えるのでしょうか。最後に技術がきましたが、打突できる技術を持ち合わさなければ思ったタイミングで思ったように打突できることも重要ということでしょう。
技術系の過去記事は多くありますのでここでの記載は省きます。
まとめ
こうしてみますと、「技術」を磨こうと稽古に励んでいても、最終的にそれを活かすための重要なことが別にあるということがよくわかります。
昔からの教えって大事なことが多いですね!
一つ足りなくてもいけませんし、四つすべてが重要になりますが、目標が高すぎてイヤにならないように、まずはできることから意識し、力をつけていきたいですね。
私の場合、どれもまだまだですが、特に「胆力」に関してはより研究、努力する必要を感じています。
皆さんはどれに注力しますか?
ではまた!
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