皆さんこんばんは。一の太刀でございます。
メリー・クリスマース!いかがお過ごしでしたでしょうか。
街を歩けば幸せな雰囲気がただようこの季節に、悲しいニュースが入ってまいりましたね…
本日は「北海道剣道連盟の理事が形稽古の指導中に木刀で2名の頭を殴る事件」です。
またもやおこってしまいました。なかなかなくなることのない根深い問題なのかもしれません。
理事職解任 北海道剣道連盟理事の指導
三笠市の武道館で木刀を使った演技の稽古中、以前から指導していた男性(34)の頭を木刀で1回殴打。男性は指導が暴力的だと反発し帰宅した。
理事は稽古後にも別の男性(35)の頭を木刀で数回殴った。この男性は帰宅後に体調が悪くなり、救急車で病院に運ばれたが命に別条はなかった。
一人目の男性が北海道剣連に報告をし発覚。
聞き取り調査で理事は「指導に熱が入った」と説明。
既に2人には謝罪をし、その2人は謝罪受入で刑事告訴はしない意向とのことです。
すでに懲罰委員会を北海道剣連は開いており、男性理事(64)の理事職解任の方針を決めたとのことです。
場所は北海道の雄大な自然に囲まれた「三笠市」
この様な自然豊かな場所で…
「八段」ともなれば誰もが尊敬の念を抱くでしょうが、人口の少ないところともなれば神のような存在であったか
「木刀」にて殴打とは…
ああ、またもやこのような事件
木刀で頭をたたけば(殴れば)どうなるか、小学生でもわかるようなことではないでしょうか。
どれほどの強さで行ったかはわかりません。
別の記事では次のようにあります。
「指導中に『ここは違う』と頭を小突いた」
「頭を小突いた」とでていますから「コンコン」と軽くたたいただけなのかもしれません。
しかしですね…そのようなこと自体が現在ではあってはならないものです。
スポーツ指導と暴力
余談ですが、昔、アメリカのスタンフォード大学で行われた心理学の実験では「置かれた立場・状況によって人間の行動は変わる」というものでした。結果は被験者の行動がエスカレートし、途中で実験を中止せざるを得なくなるという驚愕のものでした。
ビジネスの世界でも「役職が人を育てる」というような言葉があったかと思います。
人間は、指導的立場になるとより指導者らしくなるということがエスカレートし、権威・力・支配といったものを行動としてあらわす際、「暴力」というものにゆだねてしまうことがあるのでしょうか。恐ろしい。
真偽の程は定かではありませんが…
近年では指導中の暴力やパワハラなどで実際に死亡事故なども起きており、これをなくすために各業界の皆が努力しておるかと思います。
昔からあったこの暴力的指導。昭和の時代では当たり前のようにあり、そこで培われた「根性や反骨心」などもあるかもしれません。
しかし、どの時代でも、おそらくは表ざたにならなかった悲しい事件が多くあったのは想像に難くありません。
もうそのような被害者を出してはいけませんね。
今年は全日本剣道連盟が迅速に対応したせいか、私の想像より大きな話にはなりませんでしたが、居合道の部門でも良くない話題があがりました。
想像でしかありませんが、今回の八段元理事は昔からこのような指導傾向だったのではではないでしょうか。
習慣的になっており、現在まで簡単に修正することができなかったのではないでしょうか。
しかし、そうであるならば変化しなければなりません。
剣道界の未来のためにも
ではまた
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