皆さんおはようございます。一の太刀でございます。
連休に入りましたが皆さんいかがおすごしですか?お休みは楽しいですが、稽古する時間がかえってなくなってしまう方もいるのではないでしょうか。
学生さんは部活、大人ではお仕事の方もいらっしゃいますよね。お疲れ様です!
では剣道のお話です。本日は「小手返し面」です。
「応じ技」と言えば良く見受けられるものは「面返し胴」もしくは「面抜き胴」があります。
しかし、学生さんの試合では多くみられますけれども、大人の場合は「小手」に対する応じ技に関してはあまりつかわれる方が多くないように感じます。
「相小手面」「小手抜き面」などもありますが、私はこれよりリスクが少ないように思われる「小手返し面」を現在は選択しています。
小手返し面は「待中懸」
「待中懸」…文字通り「待つ中に懸る気持ち」を持っていることだと思うのですが、「小手返し面」もその意識の中でやっています。
私の場合は「誘いの隙」を作り相手を「小手」に誘導します。そこできたならしめたもの。
巻き返して「面」を打つ流れです。
また、状況によって相手が「小手を打った後の避け方が違います」ので、「表からの面」「裏からの面」のそれぞれができることがベターだと思います。
では画像をご覧ください。
「裏への面」は「巻き返し面」
ジリジリと前に出ながら手元を上げて小手に誘って引き出していきます。
この「くの字防御」的な形であれば、「面」に打ってこられても防ぐことができます。
相手が不用意に「小手」にくれば返して「裏への面」にいきます。
誘い方
今宿少年剣道部の山内先生が以前雑誌で言っていた「くの字防御」のような形にしていますが、それよりも少し手元は高めです。「面」にこられた際によけやすいのです。
右拳自分の正中線か少し左にすると相手が小手にくる傾向が高いように感じます。
くの字防御とは違い、これは手元が上がり過ぎるため、けして良いよけ方ではないと思いますのでここぞという時にしたいところです。
「逆胴」への誘いの隙にもなり得ますけれども。
この「防御」についての記事はこちらです。
警視庁の竹ノ内選手の「小手返し面」
余談ではありますが、警視庁の竹ノ内選手の「小手返し面」は「小手」をあえて打たせるくらいにしていて、「小手」が入っても竹刀の「巻き返し」で相手の竹刀を抑え込み、「面」を打つそうです。
・小手が当たったことにより相手は「決め」の体勢をとる
・「巻き返し」で相手の竹刀を抑えることで「残心」や「防御」をとらせない
この様な技と以前の雑誌で説明されていましたね。
この状況では審判としては「小手」よりも「面」をとる傾向が高いのでそこがポイントかと思います。
刃筋が気になるところではありますが、それにしても竹ノ内選手のこの技の動作の速さは驚きです!
「表への面」は「返し面」
実は先の「裏への面」のシーンでは「表」から打った方が良かったかもしれません。
こちらから間合いを詰めて隙を作る場合、相手は「小手」を打った後に自分から見て右へ頭を落としてよける場合が多い様に感じます。
その際は「表の面」を打つ方が、確率が高いのではないかと考えます。
私としてはこれからの技ですので今後も考察すべき課題です。
一本取った面ではないのですが、参考画像としてアップします。
「相手から攻めてきた際」の打突は
この方には、この後「裏への小手返し面」で一本を取っています。小手を打った後に頭を左右によける動きがなかったこと。
また、相手から攻めてきた状況でしたので、その場合は小手を打った後に自分からみて「左」に動いて残心を取るケースが多いため、その様にしました。
「小手返し面」画像集 【随時追記】
その画像をアップした記事はこちらです。
また、今までにアップした「小手返し面」の画像記事はこちら
■表から面
稽古法
防御を取る際に意識すべきは「手首の角度」です。
これが悪いとうまく「巻き返す」ことができないと思います。始めのうちは表と裏とではこの角度が違う方がやりやすいかもしれません。よくよく吟味してみてください。
また、できるだけ打突時の「刃筋」は意識したいところです。
手首、肩の柔軟性を高めるために大きく柔らかい「切り返し」が効果を発揮するかと思います。
まとめ
・こちらから間合いを詰めながら誘った場合は「表への返し面」
・相手から攻めてきた場合は「裏への巻き返し面」
レベルが上がってくるとこの傾向が特に強くなるように感じますので
2017年4月現在ではこの考えのもとに技の精度を上げようと考えています。
また良いものが撮れましたら画像アップします。
ではまた!
【追記「重要」】さらに思案してより効果的な技の記事を書きました 2018年11月26日
その後、上記の画像にある「表からの面」がなかなか決まりませんでした。
「小手」への「誘い」はなかなかよい感じで狙い通り相手が「小手」を打ってくれるシーンが増えたのですが、そこからうまくいかない場合が多過ぎました。
そこで2018年に改めて思案し、「相手の防御を無力化させればよいのだ」という考えのもとにできあがった技の記事を追記いたしましたので、「小手返し面」に興味がある方はぜひこちらも読んでみてください!!
■追記した「小手返し面」の記事
ではまた!
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