皆さんこんばんは。一の太刀です。
本日2017年1月19日は朝から剣道関係のニュースが飛び込んできました。
よろしいニュースでないので、うんざりしてしまいますが、広めることで少しでもこのような事件が減ればという思いであります。
女子生徒は33日間の入院を必要とする大ケガか
事件のあらましですが、千葉県鴨川市立中学校の剣道部で練習中に竹刀で女子部員の頭をたたいた体罰を行ったことが発覚しました。
顧問の言い分が「生徒の集中力が途切れ、かっとした」(驚)
千葉県の教育委員会は18日にこの顧問に対して停職6カ月の懲戒処分を下しました。女子部員は約一ヶ月ほど入院し、現在も通院中のようです。
県教委によると、顧問は昨年11月1日午前7時40分ごろ、剣道場で素振りをしていた2年の女子生徒の態度に不満を持ち、正座させて竹刀で頭や首をたたき、喉を突くなどの体罰を行った。女子生徒は脳振とうの疑いなどで4週間のけがをした。
女子生徒が泣いているのに担任が気づき、体罰が発覚。顧問は現場を外れた。顧問は有段者で2010年から剣道部を指導していたが、14年から別の複数の部員に体罰を加えていたという。(2017/01/18-18:54)時事通信 引用
聞くところ、こちらの学校は全国大会にも出場経験のある強豪校だそうです。
体罰の「突き」
私などは小学生のころから先生に対して面を打ちに懸ると、平気で「迎え突き」が待っていて通年、喉元に内出血ができていました。
それが当たり前だと思っていたし、安易に飛び込んでいく自分に対しての「諌め」でもあったと思っています。
なによりも先生からの愛情も感じてましたし、その内出血が「恐れない勇気の勲章」にも思えていました(汗)
しかし、今回の事件の顧問が起こしたこの「突き」はそれとは全く違うものでしょう。顧問は言っています。
生徒の集中力が途切れ、かっとした
途切れたのは生徒の集中力ではなく、この顧問の短い「気」のようです。
この体罰・暴力が日常からあったとのことで、顧問は当たり前のように正座させて頭、喉、腹部と強打したのでしょう。しかし、指導するに我慢が足りなすぎませんでしょうか。
「竹刀」は剣道家の命ではないのか
また、これだけは言わせていただきたい。
剣道家として「竹刀」をそのような行為に使うな!と
私は剣道を習っていて先生から「竹刀を粗末に扱うな」と、耳にタコができるくらいこんこんと説かれましたし、それが剣道をする者としての大切な「教え」と思っています。
竹刀をまたいだだけでもこっぴどく叱られました。
そんな私からすると、竹刀をそのような暴力に使うことはスルーできません。ですからプロレスラーなどが竹刀で床を叩いたり、体育教師が竹刀をもって剣道ではない体育の指導するところは見るのも不快です。
早期回復をお祈りします
被害を受けた女子生徒さんが早期回復できるよう心よりお祈りいたします。
体罰・暴力は私も経験があります。
それがきっかけで私はしばらく剣道から離れてしまいました。今では何とも思ってはいませんが、顧問は変わらず嫌いです。
過去の経験を記事にしてますのでよろしければ閲覧ください。
・過去記事「良き指導者とは」
また、どうしたらこのようなことがおこらないようになるのか。剣道界全体で考えなければいけない時代になっているのではないかと思います。
もしかしたら、急にはなくなるものではないのかもしれません。しかし、皆で意識を高め、改善する土壌を作っていけたらと願っています。
剣道が良い方向へ向かいますように。
ではまた。
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